2009年修道高等学校卒業/2013年東京藝術大学音楽学部卒業/
公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団 クラリネット奏者
楠木 慶 さん
日本フィルハーモニー交響楽団の団員として、演奏活動のほか、後進の指導やコンクールでの審査などを行っています。修道との出会いは、スクールバンド班の演奏。年頃の男子が整然と、規律正しく振る舞う姿があまりに大人っぽく映り、衝撃を受けました。要するにカッコよかったのです。そして大学選択に際して、私の選んだ進路は修道生としては珍しいものだったと思いますが、先生方には力強く背中を押していただきました。修道にはあらゆる可能性への挑戦が許される土壌があると思います。また仲間から感じた将来を見すえる厳しさは、私が今の仕事に向き合う覚悟とどこかつながっているように思います。
クラシックが発展した時代には、ある種の実用性の乏しいものに高い技術や知恵が注がれていて、現代にない豊かさを感じます。古き良きものは楽譜を手に取ると、作曲家の余熱が伝わってくるんですよ。深く読み解き、表すことができれば、大げさですが、世界が変わるんじゃないかと思っています。そのような気持ちでこれからも研鑽を重ねる次第です。
学年およびメッセージ内容は2020年取材時のものです。