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2018年2月13日

修道高等学校 入学試験結果概要

◆受検者数・合格者数・合格者平均点・合格最低点(過去5年間)

 

2018年度

2017年度

2016年度

2015年度

2014年度

募集定員

約20名

約20名

約20名

約20名

約20名

志願者数

28名

30名

28名

32名

18名

受検者数

24名

19名

21名

26名

13名

合格者数

6名

13名

15名

21名

9名

合格者平均点

234.7

197.8

180.4

241.1

227.7

合格最低点

215

162

144

215

204

◆適性検査科目・時間・配点・受検者平均点・最高点(昨年度比較)

科目

国語

英語

数学

総点

時間(分)

60

60

60

配   点

100

100

100

300

2018年度平均 72.5 59.0 61.9 193.4
2018年度最高 86 81 100 260

2017年度平均

58.8

61.5

58.5

178.8

2017年度最高

75

90

92

240

【2018年度入試に関して】

◆入試結果について

今年度の受検者平均点は、昨年度と比べて総点で約15点上がりました。各教科の問題の難易度は、英語と数学は例年並み、国語は昨年度より易しかったようです。

◆志願者数について

昨年度より、志願者数は2名減りましたが、受検者数は5名増えました。北海道や沖縄など県外からも受検していただきました。

◆合格者数について

修道のカリキュラムに対応できる学力を有すると判断した6名を合格といたしました。自信をもって修道高校に入学してほしいと思います。今後も、4月からの高校生活に備え、日々の学習に励んでください。
また、次年度以降、本校の受検をめざす中学生の皆さんは、以下に述べる各教科の講評も参考に、真の学力を高めていきましょう。

◆各科目の詳細について

*国語

全般的に出来がよく、大変喜ばしいことだと思います。
新しい傾向の問題として、問題文に関連する資料をもとに、図表から読み取り記述する問題や、情報を整理して手紙を記述する問題を出題しました。考察力と記述力を問うた内容ですが、受検生の多くが記述の設問にしっかりと対応しており、完答までいかなくても部分点を多く獲得していました。読解の鍵となる箇所を記号選択式で問うた設問も出題しましたが、それも正答率が良かったです。
一方で、指示する内容をきちんと押さえられていない答案や、まったく読み違えているケースもあり、これらにおいて得点差が開いたと考えます。漢字の知識、言葉の意味をしっかりと身につけることが大切です。記述においては、多くの場合、取り上げるべき複数のポイント(要素)があるので、そのポイントを見逃さないようにしっかり押さえて、それを論理的に構成して記述する必要があります。
合否の鍵は、評論的文章も、小説的文章も、その主題や話題、場面にすっと入り込むことだと思います。文章に読み慣れて、文章の筋を速やかに把握するよう努めるとよいと思います。

*英語

長文問題、必要な情報を素早く読み取る能力をはかる問題、中学で身につけておくべき文法・語法を正しく使えるかをみる問題、英作文、伝えるべき情報を取捨選択し表現にも工夫が必要な自由英作文を出題しました。
長文問題では指示語が指す内容は何なのか、常に意識しましょう。また、接続詞や副詞の果たす役割-たとえば逆接なのか順接なのか-などにも注意を払ってください。問題文の指示をしっかり読んでいないと感じさせる答案も気になりました。英作文ではまず正しい文法・語法知識を身につけることが大切です。易しい例文を完璧に書く練習を繰り返してください。第6問の出来は良かったため、今年の受検生の皆さんは基本を十分練習してこられたようです。ただ、大問7のようにそのまま英訳できない日本語の内容をどう伝えるかにかなり苦労していました。単語の訳語は文脈で決まります。例えばworkをいつでも「働く」と訳すのではなく、「勉強する」と訳すべき場合があります。解答すべき箇所を文中に見つけられても、求められているのは何なのかを考えていない答案も見受けられました。答案を書く前に少し冷静になって考えてみてください。

*数学

中学内容を通じて修道高校で数学を学ぶ上での基礎力を試しました。
平均点は昨年度58.5点に対し本年度61.9点と若干上がっただけですが、標準偏差などが少し大きくなり昨年度よりは差がつく出題となりました。出題構成としては、例年と同様に、小問集で中学での基本的な学習内容の定着度を試す問題や、関数や立体図形などの理解・平面幾何を題材にして発想力や論証力を問う問題、定番の座標平面上の放物線や、計量を含めた空間図形の問題を出題しました。平面幾何の知識とその活用力を問う問題や、証明問題とともに幾何的な量の大小比較を記述形式で問う新傾向の問題も出題しました。論理的思考とその表現力を試すのにちょうどよい内容だったと思います。
日頃から、単純に計算の正否のみに拘らず、正しく記述表現することを心掛けて欲しいと思います。そういった面倒をいとわず、数学に自発的に取り組む姿勢のある受検生がよい結果を残している印象でした。
数学では確実な理解と計算力が必要です。答が出ればよしといった姿勢ではなく、本当に納得できるまで理解することが大切です。また、複雑な計算でも速く正確にこなす計算力を養ってください。また、深く中学内容を理解するには高校入試用の問題集を使って徹底的に問題演習をしてください。演習を積み重ねることで数学の力は深まります。

以上