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2024年1月22日

修道中学校 入学試験結果概要

【2024年度入試結果概要】

◆受験者数・合格者数(過去5年間)

 

2024年度 2023年度 2022年度 2021年度 2020年度

募集定員

276名 276名 276名 276名 276名

志願者数

884名 895名 872名 873名 931名

受験者数

869名 873名 839名 855名 922名

合格者数

533名 534名 532名 536名 534名

補  欠

72名 75名 86名 84名 80名

※「補欠」については、3段階に分けた順位をお知らせしています。

◆テスト教科・時間・配点・受験者平均点・合格最低点(総点)・合格者平均点(総点)(過去5年間)

教科

国語

社会

理科

算数

総点

時間(分)

50

40

40

50

配   点

125

100

100

125

450

2024平均点 55.7 65.5 51.2 71.5 243.8
2023平均点 90.9 59.9 46.5 79.6 348.2
2022平均点 83.4 52.2 71 74.9 354.6
2021平均点 71.3 58.8 63.9 76.4 351.7
2020平均点 63.6 60.6 69 82.1 350.9

 

合格最低点(総点)

合格者平均点(総点)

2024年度 230点 279.7点
2023年度 337点 388.1点
2022年度 342点 394.4点
2021年度 340点 390.9点
2020年度 346点 393.4点

※2023年度入試まではC.T.の100点を含みます。(合格発表段階の点数)

【2024年度入試に関して】

◆入試結果について

今年度の入試は、昨年と比べて理科、社会の平均点が上がり、国語、算数の平均点が下がりました。近年の傾向ですが、受験生全体の得点に幅が出ているようです。

◆志願者数について

昨年より11名減少し884名の志願者がありました。

◆合格者数について

合格者は533名で、ほぼ昨年どおりです。
このところ成績上位者の入学率が上がってきています。今後とも、一人でも多くの志願者に本校を選んでいただけるように努力していきたいと思っております。

◆補欠者数について

補欠者数は72名です。補欠者には成績により3段階に分けた順位をお知らせしています。今年度入試では、「補欠1位~18位段階」、「補欠19位~39位段階」、「補欠49位~70位段階」の3段階に分けています。
本校では、合格者からの入学予定者数が定員に満たない場合、補欠者を成績順に繰り上げ合格の候補者とし、その中で入学の意志がある方を合格としています。
補欠からの合格者数は年度によって変動があります。2021年度は32名、2022年度は42名が最終的に繰り上げ合格となっています。

◆講評(科目ごと)

*国語

・受験生の出来は?

【大問一】の「漢字のよみと書き取り」と【大問三】の「小説」は健闘していました。しかしながら【大問二】の「説明文」で苦戦をした受験生が多かったように思います。
ここ数年は問題数を少なめにしていましたが、本年度は記述も含めて問題数は少し多めでした。

・問題の難易度・特徴は?

大問一「漢字のよみと書き取り」【標準】
例年出題している「漢字のよみ」と「漢字の書き取り」の問題でした。なお、ここ数年出題していた語彙の問題は、【大問二】の方で出題しています。今回の出題では9割以上の正答率のものがあった一方で、「興亡」「暗証」「破局」の正答率は高くありませんでした。

大問二「説明文」【非常に難しい】
茨木のり子の詩についての説明文と、それに関連する詩との比較を問う問題でした。
内容は「何かを犠牲にしないと生きていけない人間の罪深さ」を題材とした文章で、内容の読解に苦戦した受験生が多かったように感じます。
今回の特徴的な問題としては、問十一の「二文比較」問題でした。この形式は共通テストでも出題されているもので、受験生の出来は悪くありませんでした。

大問三「小説」【やや難しい】
村上雅郁の『きみの話をきかせてくれよ』の第二章の一部で「自分らしさとは何かということに苦悩する女子」を題材とした文章で、多くの受験生が内容の読解はできていたようです。

・採点上の気づき・受験生の解答の特徴は?

大問一 「漢字のよみと書き取り」 日常生活で使用する漢字の書き取りはできていましたが、「興亡」「暗証」「破局」など小学生が日常生活ではあまり用いない、読書や新聞・ニュースなどから得られる語彙力がないと正解が難しい問題に苦戦していた受験生が多かったように思います。このことから、日ごろから新聞・ニュースなどにあまり触れる機会がない、あるいは読書習慣が身についていない受験生が少なからずいたのではないかと考えます。

大問二 「説明文」 問二の語彙問題は、比較的よくできていました。ただし、b「進退きわまり」に苦戦した受験生が多くいました。
問四・問六・問八の記述問題に多くの受験生が苦戦していましたが、その要因として本文の主題である「何かを犠牲にしないと生きていけない人間の罪深さ」を読み取れていないと思われる解答が多かったことが挙げられます。そのためでしょうか、「前後の文を抜き出して無理矢理つなぎあわせた文意が通らない解答」が数多く見られました。ただし「人間の業」について的確にとらえた解答も少なからずありました。
比喩的な表現をそのまま何の説明もなく使用している解答が多く見られましたが、入試の解答において「比喩表現」や「慣用句」はなるべく用いない方が望ましいと考えられます。

大問三 「小説」 問二は「女子らしくなくていい」という「否定の容認」を「こういう女子もいる」という「積極的肯定」に言い換えたことを説明する問題で、出題意図を汲み取ることが難しかった受験生が散見されましたが、出題意図を理解できた受験生の出来はおおむね良好でした。問三は要素となる箇所をすべて押さえている答案は多く、満点の解答も多数ありましたが、解答に必要のない要素を盛り込んだため要素不足の解答も散見されました。
本文中の指示語をそのまま解答に用いたためにあいまいな内容となっている答案もありました。
問五は「ボーイッシュな女子」について解答する問題でしたが、キーワードを外している受験生や、「別のらしさ」がそれを指しているとわかっていない受験生が多く見られました。また「具体的に」とあるのに、「本末転倒」の語義の説明に終わっている解答や傍線部の直後をただ抜き出している解答が散見されました。

・受験生への要望・合否のカギは?

①「書籍」「新聞」「ニュース」などに日常的に触れることで未来のリーダーにふさわしい語彙力を身につけてください。
日本においては何もしなくても中学に進学することができます。中学受験をするということは小学生という時期にあえて困難な道を選択することでとても立派なことです。どうか、その立派な自分が大人になって活躍するにふさわしい言葉の力を日ごろから意識して身につけてください。それが、必ず将来の自分のためにもなります。

②「要するに~」というような言葉を日ごろから使うことで、端的に事象をまとめて他の人に伝えられるようになりましょう。
今回は「本文の主題」や「傍線部の文意」が捉えられていない解答が非常に多く見られました。学校であったこと、小学校の先生がおっしゃったこと、テレビのニュースなどについて「これは要するに~ということだな」というように日ごろから「要約する習慣」をつけてください。

③合否のカギ
中学受験を志す自分を「困難な道を志す立派な人材」だと思ってください。そして、それにふさわしい生き方をしているか毎日確認してください。そのことを心がけ続けていれば、必ず合格できます。修道中学校に入学して、幸せになる皆さんの将来を心から願っています。

・問題解説

大問1 漢字書き取り
基本的な語彙力のもとに適切な漢字の書き取りができるかどうかを問う問題です。

大問2 説明文
詩の説明文に加えて同一作者の詩を比較する問題です。
細かい区分における正確な読解ができるかが鍵となっています。

大問3 小説
複数の登場人物のやりとりから状況や心情を把握する問題です。
会話や行動から表面的な理解だけではなく登場人物の意図を読み取れるかが鍵となっています。

*社会

・受験生の出来は?

平均点は65.5。地理60.3%、歴史64.5%、公民72.6%。どの小教科もほどほどにできていました。

・問題の難易度・特徴は?

地理・歴史・公民とも基本問題が多めで、地理・歴史・公民とも思考力を問う説明問題があり、例年と比べ、難易度はあまり変わりませんでした。

・採点上の気づき・受験生の解答の特徴は?

全体的に、漢字が丁寧に書けていない答案がいくらか見受けられたのは残念でした。採点に困るような字、乱雑な字を書くことや、消しゴムがあたってしまって字の一部が消えてしまうといったミスには十分注意を払いたいものです。また遣、潟、真、諭、卑などが正しく書けていない答案も目立ちました。説明問題では問題文の条件がしっかり読めていない受験生が少なからずいました。

・受験生への要望・合否のカギは?

ふだんから新聞を読む・ニュースを見る等、社会科に関わる内容に関心を持つようにしてもらいたいと思います。その積み重ねが合格につながります。社会科用語の漢字は、当然問われると思って正確に書く練習は絶対必要です。

・問題解説

大問1 地理
各県の、自然環境・地形、農林水産業・工業、観光地、伝統工芸品などの地域的特色について問いました。
地形選択では地図帳の活用度を、説明問題では自然現象についての地理的考察力を問いました。

大問2 歴史
邪馬台国から太平洋戦争までの各時代に活躍した有名人にまつわる歴史的諸事項を問いました。
時代ごとに特徴的な基本事項の理解、出来事の年代順把握、歴史事象の説明力などを問いました。

大問3 公民
G7広島サミットにおける岸田首相の議長国会見の文章から、国際的時事的諸事項を問いました。
温暖化やSDGs、貧困など幅広いテーマを通して、現代の政治・社会についての理解度・説明力を問いました。

*理科

・受験生の出来は?

地学分野の(1)は単位の換算の問題でしたが、正答率が低かったのが気になりました。生物分野は、ピーマンの問題と光合成の記述問題で出来がよくありませんでした。物理分野はてこのつり合いについて、基本的な内容から応用的な内容まで幅広く出題しました。全体的にはみなさんよく学習されていたと思います。化学分野では、基本的な問題は比較的よくできていましたが、計算問題は十分な時間が確保できなかったのか、計算ミスが多かったように思います。

・問題の難易度・特徴は?

受験生全体の平均点は昨年よりも約5点上がり(51点)、やや易化したといえます。地学分野は地層の対比について、基本的な内容から標準的な内容まで幅広く出題しました。生物分野は、「調理をする」という視点も盛り込んでピーマンの問題を出しましたが、出来はよくありませんでした。科学を包括的に理解することを意識してほしいと思います。物理分野は実験データから考察する問題も出しましたが、データを落ち着いて見ていない人がいたのが少し残念でした。化学分野は海水を題材にして、水に溶けている塩分についての計算問題を出しました。

・採点上の気づき・受験生の解答の特徴は?

思考力を要する問題において、受験生のみなさんは苦戦したようです。記述問題では、自分が理解していることでも説明の仕方が不十分で、相手にうまく伝えることができていない解答が見られました。書きたいことが多くある場合、要点を上手くまとめてコンパクトな文章にすることも必要です。また、字が汚くて読みにくいケースがありました。普段からていねいに書くよう心がけてほしいと思います。

・受験生への要望・合否のカギは?

基本問題は確実に解答することが求められます。教科書に書いてある重要事項をしっかり覚え、問題演習を重ねましょう。ケアレスミスを防ぐため、問題文をしっかり読んで解答することを心がけてください。さらに応用問題に対処するためには、日頃から身近な自然現象に興味・関心を持ち、探究しようとする気持ちをもちながら学習することが大切です。現象をしっかり理解して、普段から文章で表現することに取り組むとよいでしょう。学校で取り組むさまざまな実験は、ただ漠然とこなすのではなく、「なぜそうなるのか?」を考えながら取り組むようにしましょう。生物や地学では、長期的に物事をみる視点を持つことも大切です。

・問題解説

大問1 地学
地層の堆積構造、地質柱状図について出題しました。化石などの基本的知識や柱状図から地層の傾斜を読み解く力を問いました。

大問2 生物
ピーマンという1つの植物を題材にして、教科横断的な問題や、記述や作図問題も出題しました。単一の知識としてだけではなく、総合的に理解できているかを確認しました。

大問3 物理
てこのつり合いについて、基本的な内容から応用的な内容まで順番に問いました。機械的な知識を問うだけでなく、てこの中にてこを組み合わせたり、実験データから規則性を見つける、理科的発想が必要な問いも含めています。

大問4 化学
前半は身近に存在する水について、基本的な性質や知識を確認しました。後半は海水を題材にして水に溶けている塩分についての計算問題を出題しています。比例計算が確実にできるかを問いました。

*算数

・受験生の出来は?

今年度は平均点71.5(57.2%)で、昨年の平均点79.6点(63.7%)に対しやや下がり、 標準偏差は23.2と昨年度の20.3よりやや大きくなりました。分布の様子は、平均点を中心になだらかな正規分布となっており、100点以上の受験生が120名前後と昨年度とほぼ同程度でした。 採点の感触では、基本的には例年と同程度の難易度であったのではないかと思います。説明の問題について出来具合を心配していたのですが、多くの受験生が健闘してくれていたと感じます。 修道は、今後も教科書内容を中心に「考える」力や「表現する」力を試す出題を続けていきますので、日頃から説明する意識をもって勉強をしてください。

・問題の難易度・特徴は?

大問1は(1)③、(3)、(4)が正答率5割程度とやや出来がよくありませんでした。計算の工夫が思いつかなかったり、題意の読み取りのミス等が多くあったように思います。その他の問題の正答率は7割弱~9割強と高く、 多くの受験生が基本的な力を身につけていました。

大問2は、(2)で回転が正しくイメージできていなかったり、(3)で文意が正しくとれなかったり、といったことで、正答率も3割弱から5割弱と想定より低いものとなったのは残念です。その他の問題はまずまずの出来でした。

大問3は、出来・不出来の差が大きい問題になったようで、得点差の鍵になった可能性が大きいと考えられます。

大問4は、これも文章を正しく読み、ダイヤグラムを利用するなどの工夫、正確な計算処理が要求される問題で、小問2つを両方ともクリアできた受験生は少数でした。

大問5は、整数を通じた規則性の問題で、(2)の説明の部分は正答率5割程度と想定通りなのですが、(1)(3)も正確に処理できた受験生は想定よりも少なかったようです。

・採点上の気づき・受験生の解答の特徴は?

ていねいに字を書くこと、約分すべきか否かを確認すること、問題の捉え方を間違えていないかを自問自答することによって、得点が伸びるはずだった受験生のみなさんが少なからずいました。

・受験生への要望・合否のカギは?

ていねいに字を書いてください。また、まだ約分できるか確認をしてください。
読解の正確性が合否のカギとなります。問題を正しく捉えているかどうか自問自答することで、得点力を伸ばせると思います。
最後に、常に問題の本質を考え、その上で一つ一つ工夫をこらすことを習慣としてください。 日常の中で、 常によりよいものを目指して工夫し続けることで発想力が磨かれていきます。 頑張ってください。

・問題解説

基礎的知識・技能を問うことに加え、 数学的な考察力を見る出題としました。
短文な問題ながら、 正しく内容を理解する力も試しています。

大問1 小問集合
(1) 計算問題(2)~(7) 比、規則性、算法、図形の計量(角・体積)
易しめの基本的な単問で、迅速で正確な計算力・処理力を問いました。

大問2 小問集合
(1) 円グラフ(2)(4)(5)図形の計量(角・長さ・面積) (3)場合の数
以上を題材に、大問1よりやや難しめの単問で応用力を問いました。

大問3
水そうの問題を題材に、グラフの解釈や立体の体積に関して基本的な思考力を問いました。

大問4
山登りを題材に、速度の理解やダイヤグラムの活用など数学的な展開力を問いました。

大問5
数の規則性の問題を題材に、「試行」力や論理的考察力を問いました。

以上