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2019年1月27日

修道中学校 入学試験結果概要

◆受験者数・合格者数(過去5年間)

 

2019年度 2018年度

2017年度

2016年度

2015年度

募集定員

276名

276名

276名

276名

276名

志願者数

902名 995名

1056名

983名

1001名

受験者数

868名 970名

1034名

946名

959名

合格者数

532名 532名

543名

532名

531名

補  欠

109名 113名

111名

109名

110名

※「補欠」については、3段階に分けた順位をお知らせしています。

◆テスト教科・時間・配点・受験者平均点・合格最低点(総点)・合格者平均点(総点)(過去5年間)

教科

国語

社会

C.T.

理科

算数

総点

時間(分)

50

40

50

40

50

配   点

125

100

100

100

125

550

2019平均点 76.5 67.8 76.7 63.2 80.5 364.7
2018平均点 67 58 86.8 52.5 78.3 342.6

2017平均点

69.7

71.2

86.9

52.7

51.4

331.9

2016平均点

73.8

55.6

79.9

52.5

75.8

337.5

2015平均点

81.4

55.5

71.4

51.4

75.0

334.7

 

合格最低点(総点)

合格者平均点(総点)

2019年度 354点 405.0点
2018年度 344点 389.8点

2017年度

335点

370.3点

2016年度

335点

382.9点

2015年度

330点

380.3点

(合格発表段階の点数)

【2019年度入試に関して】

◆入試結果について

今年度の入試は、昨年と比べて国語、算数、理科、社会の平均点が上がり、C.T.の平均点が下がりました。近年の傾向ですが、受験生全体の得点に幅が出ているようです。

◆志願者数について

昨年より93名減の902名の志願者がありました。

◆合格者数について

合格者は532名で、ほぼ昨年どおりです。
このところ成績上位者の入学率が上がってきています。今後とも、一人でも多くの志願者に本校を選んでいただけるように努力していきたいと思っております。

◆補欠者数について

補欠者数は109名です。補欠者には成績により3 段階に分けた順位をお知らせしています。今年度入試では、「補欠1位~33位段階」、「補欠39位~72位段階」、「補欠76位~109位段階」の3段階に分けています。
本校では、合格者からの入学予定者数が定員に満たない場合、補欠者を成績順に繰り上げ合格の候補者とし、その中で入学の意志がある方を合格としています。
補欠からの合格者数は年度によって変動があります。2018年度は25名が最終的に繰り上げ合格となっています。

◆講評(科目ごと)

*国語

・受験生の出来は?

大問1の漢字書き取り、大問2の漢字の読みの問題は出来がよかったです。とても嬉しく思います。大問3の評論的文章が、やや易しく、大問4の小説がやや難しかったですが、全体として出来はよく、平均点が昨年度に対し、9.5点向上しました。

・問題の難易度・特徴は?

大問4の小説の「気持ちを読み取る」問いが難しく、また、それを記述するところで差がついたという特徴が見て取れました。登場人物の言葉の裏にある心情をきちんと読み取る必要がありました。また、大問3の問五は、受験生のみなさんがそれぞれに工夫した文章を記述していました。修道の歴史や校訓を記述していた受験生もあり、頼もしく感じました。

・採点上の気づき・受験生の解答の特徴は?

漢字をしっかり勉強していると感じます。ある程度まとまった量の記述も臆せずチャレンジしています。一方で、基礎的な読解力、記述力が足りないケースも散見されました。

・受験生への要望・合否のカギは?

基礎的語彙力をしっかり身につけましょう。文章を表層的に理解してよしとするのでなく、深く読み取り、考えましょう。

・問題解説

1 漢字の書き取り問題です。語彙に関する能力を重視しています。

2 漢字の読みを問う問題です。読みは理解への入り口だと考えています。

3 今野真二「大人になって困らない語彙力の鍛え方」から出題しました。「ことば」に関する評論です。筆者は「語彙は『連想』や『場面』と結びついてグループとなって心的辞書をなしている。語彙は暗記で増やすものではない。」さらに、「言葉は使いどころも間違えてはいけない。」と言っています。この筆者の主張をはっきりと受け止める必要があります。
問五は、「修道中学校」を中心にした語彙をあげて、その語彙をすべて用いて七十字以内で文章を書くことを求めています。「修道中学校」から連想する語、修道に関わる語であれば、幅広く認めています。文章にあるとおり、言葉の使いどころを間違えないようにして、自分があげた語彙を用いて、きちんとした文章を記述する力を求めています。

4 小俣麦穂「ピアノをきかせて」から出題しました。
場面を正確に捉えて、登場人物の態度、振る舞い、発言の背後にある心情をしっかりと把握する必要があります。
問一 たとえを正しく理解できていることを問う問題を出題しました。
問六 「気持ち」を問われた問題では、文章から根拠となる点を読み取ったうえで記述しなければなりません。

*社会

・受験生の出来は?

全体的によく出来ており、昨年に比べ平均点も10点近く上がって67.8点となりました。

・問題の難易度・特徴は?

全体的にやや易しかったようです。昨年に引き続き新傾向の問題も出題されましたし、記述力が問われています。現在の社会の変化や課題についても問いました。

・採点上の気づき・受験生の解答の特徴は?

基礎的な内容についてはまずまずの出来でしたが、漢字間違いも多く見受けられました。

・受験生への要望・合否のカギは?

根気よく基本に忠実な取り組みが必要です。人名など基本的な事項については、きちんと漢字で書けるようにしましょう。新聞やニュースに触れ、現在の社会の変化や課題についても広く関心を持って下さい。文章をわかりやすく書く練習もしましょう。

・問題解説

1 地理に関する基本的な知識をふまえたうえで、図表を正確に読み解くことができるかどうかを問いました。さらに、今回は時事的な問題もとりあげ、社会事象に対する問題意識や感度をはかりました。

2 歴史的な人物に感情移入すると、歴史の理解が進むことがあります。そのことをふまえ、日本の古代から現代にかけて、基礎的事項をはじめ、歴史の流れをきちんとおさえているかどうかを問いました。コミュニケーション能力が問われる新傾向の問題もあります。

3 日本の政治や経済に関する基礎知識とともに、現在の社会の変化をしっかりとらえているかどうかを問いました。よりよい社会を実現するためには何が必要かを考えながら、新聞を読んだり、ニュースを見たりすることが大事です。

*C.T.

・受験生の出来は?

例年よりもやや平均点が低くなりました。

・問題の難易度・特徴は?

オーソドックスな問題でしたが、グラフの特徴を会話から判断する問題は、複数の教科の力を同時に試すような側面もありました。クリエイティブな問題は、クラブ説明会という、今後出会いそうなシチュエーションにしてみました。中学・高校ではもちろん、大学入試から社会人に至るまで様々な説明会に出会うでしょう。そんな中で必要な情報のみを聞き取る、という力は、欠かすことができないと考えました。

・採点上の気づき・受験生の解答の特徴は?

カルタ大会の結果を表した次郎の表の問題は、表を横に埋めていくことで、あっという間に解答にたどり着くことができるのですが、そこまで気が回った受験生は少なかったように思います。注意深く解いていったけれど、縦の列と横の行が何を表しているのかメモしていなかったため、最後に失敗した、という受験生も少なからずいたのではないでしょうか。

・受験生への要望・合否のカギは?

周囲から与えられる膨大な情報から、自分に必要なものを聞き(抜き)取り、忘れない工夫をするという当たり前の行動が、C.T.高得点獲得に向けて、おおいにトレーニングになっていきます。そのトレーニングの成果として、受験生のみなさん全員が満点を取ってくれることを期待します。

・問題解説

1 1人の話す内容を正確に聞き取り、必要な情報を選択して解答する問題です。いろいろな種類の情報をスピーディに処理し、必要に応じてアウトプットする力が試されます。

2 数人の会話を聞いて、問われることのルールを理解し、解答する問題です。与えられた情報を組み合わせて、論理的に答えを導き出す力が試されます。

3 数人の会話を聞いて、グラフを見比べながら正解を導き出していく問題です。各グラフの特徴を正確に聞き取り、微妙な違いを見抜いて解答する、洞察力が試されます。

4 1人の話す内容の要点を素早くつかみ、その内容を、メモをとる形式で解答する問題です。自分の欲しい情報を狙って聞き取り、それを正確にメモに反映させる力が試されます。

5 1人の話す内容からルールを把握し、そのルールに従って解答する問題です。自分の欲しい情報が最後に出てくるので、そこまでに必要そうな材料を集めておくという、先を読む力が試されます。

*理科

・受験生の出来は?

平均点は63.2点で、昨年に比べ10点近く上がり、全体的によい出来でした。
大問1は、全体的によくできていました。計算問題では単純ミスが目立ちましたが、思考力を要する問題や記述の問題もまずまずできていました。少し残念なのは、誤字・脱字があったことです。正確な文字で、丁寧に解答するようにしましょう。
大問2は、基本的・典型的な問題に関しては思っていた以上に点が取れており、学習の成果が見られましたが、応用的な問題になると間違いが目立ちました。実験の結果や現象について、そうなる原因を含めて深く理解するように心掛けましょう。
大問3は、考察を要する問題である問3は難度が高く、正解率が低かったです。また、問4のグラフを描かせる問題もできていない受験生が目立ちました。ただ、問題文をよく読めばヒントがある問題もあり、全体としてはまずまずの出来でした。
大問4は、前半の基本問題はよくできていましたが、後半の計算問題はあまりできていませんでした。最後の問題ということで、時間に余裕がない受験生もいたと予想され、できている人とできていない人の差が大きくなりました。

・問題の難易度・特徴は?

大問1は、教科書の内容をきちんと学習し、問題文と図を正確に読み取ることができれば,高得点が可能だったと思います。
大問2は、てこのモーメントのつり合いについて基本的な事項をたずねました。そして、やや難度が高い問題として、現象を説明した文章から、支点の位置と力点・作用点の位置関係でてこがどのような動きをするかをたずねました。
大問3は、問1~3は植物の光合成と呼吸での気体の出入りについての出題でしたが、問3は考察を要する難しい問題でした。また、問4~7はそれに関連する地球の大気の変化に関する問題でした。問4はグラフを描く考察問題で問5もそれに関連した考察問題でした。
大問4は、水に溶ける気体の量を求める問題は、本文の内容設定をきちんと理解し、それに基づいて計算式を立てれば、それほど難解ではなかったと思われます。

・採点上の気づき・受験生の解答の特徴は?

大問1の問5は、問題文をよく読んだ上で、状況を正確に理解して解答できたかどうかがポイントでした。
大問2の問3は、皿の重さの扱いについて迷った受験生が多かった気がします。
大問3の問4は本文を読めばヒントがあるので、よく考えれば出来る問題であり、同様に問5も問4が理解できれば解答できる問題でした。
大問4の問4、5は、内容設定を十分に理解できていない解答が多く見られました。

・受験生への要望・合否のカギは?

知識を習得するだけではなく、問題文をしっかり読み、現象をきちんと理解して、設問に対して的確に答える学習を心掛けましょう。

・問題解説

1 実生活で起こる大地の変化について、問題文と図から読み取り、なぜ起こるのかを科学的な思考力をはたらかせて、解答する問題として出題しました。

2 てこのつり合いについて、支点の位置により、てこがどのような動きをするかを考察する問題として出題しました。

3 植物の光合成と呼吸について、気体の動きを理解しているか、また、植物が光合成や呼吸を行った結果、地球の大気にどのような影響を与えるかを考察する問題として出題しました。

4 水に溶ける気体の量について、科学的な判断力、読解力、計算力を確認する問題として出題しました。

*算数

・受験生の出来は?

平均は80.5点(64%程度)であり、昨年度の78.3点よりやや高めでした。当初は平均が下がるかと予想していましたが、満点の受験生も多く、期待していたより出来ていたと思います。

・問題の難易度・特徴は?

大きく差がつくような難度の高い問題は少なく、比較的やさしめでした。ただ、計算力や読解力に不安がある受験生は得点を伸ばせなかったでしょう。大問2~4はすべて読解力とイメージ力を要求するものであり、それが高得点獲得の鍵になりました。また、統計グラフから傾向を読み取り、その理由を説明する問題は、受験生のみなさんの表現力を問う意図がありましたが、それ以前に、グラフ自体の読み取りに不安があると思われる解答が2割程度ありました。

・採点上の気づき・受験生の解答の特徴は?

ていねいな字を書こうと心がけないと、計算も合わず、解答欄を間違えるなどの計算以外のミスも多くなって、なかなか得点を積み重ねることができません。逆に、ていねいな作業ができると、短時間で正確に解き終えることもできたようです。

・受験生への要望・合否のカギは?

まず計算力をふくめ、基本の力を確実に身につけて欲しいと思います。また、算数に限らず、文章を読み解きイメージする力が大きな学力差になってあらわれてきていると思われます。日頃の読書量をふやすことが、算数の力をのばすもうひとつの方策かも知れません。

・問題解説

1 (1)の計算問題をはじめとした小問集。色々な算法や図形の問題など、幅広く出題して算数全般の基礎力とその定着度を見るために出題しています。配点的にも大きい部分です。
また、最後の問題は統計のグラフから推移傾向を読み取り、その理由を説明する問題です。思考力・表現力が問われます。

2 本校のFLP研修で行うであろう両替を題材に、文章を読み、理解し、処理を行う問題です。イメージ力及び読解力と単純な処理力が問われます。

3 本のような冊子を作る作業を題材に、文章を読み、理解し、処理を行う問題です。イメージ力及び読解力、解決への工夫とその処理力が問われます。

4 遊園地の入場を題材に文章を読み、理解し、処理を行う問題です。イメージ力及び読解力や、解決に向けた論理的な思考力が問われます。

全体を通じて正解に導く鍵となったのは、読解力やイメージ力。冊子を作る問題という意味だけでなく、本に親しむことが数学でも大切な要素になると考えています。

以上