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2021年1月25日

修道中学校 入学試験結果概要

【2021年度入試結果概要】

◆受験者数・合格者数(過去5年間)

 

2021年度 2020年度 2019年度 2018年度

2017年度

募集定員

276名 276名 276名

276名

276名

志願者数

873名 931名 902名 995名

1056名

受験者数

855名 922名 868名 970名

1034名

合格者数

536名 534名 532名 532名

543名

補  欠

84名 80名 109名 113名

111名

※「補欠」については、3段階に分けた順位をお知らせしています。

◆テスト教科・時間・配点・受験者平均点・合格最低点(総点)・合格者平均点(総点)(過去5年間)

教科

国語

社会

C.T.

理科

算数

総点

時間(分)

50

40

50

40

50

配   点

125

100

100

100

125

550

2021平均点 71.3 58.8 81.3 63.9 76.4 351.7
2020平均点 63.6 60.6 75.7 69 82.1 350.9
2019平均点 76.5 67.8 76.7 63.2 80.5 364.7
2018平均点 67 58 86.8 52.5 78.3 342.6

2017平均点

69.7

71.2

86.9

52.7

51.4

331.9

 

合格最低点(総点)

合格者平均点(総点)

2021年度 340点 390.9点
2020年度 346点 393.4点
2019年度 354点 405.0点
2018年度 344点 389.8点

2017年度

335点

370.3点

(合格発表段階の点数)

【2021年度入試に関して】

◆入試結果について

今年度の入試は、昨年と比べて国語、C.T.の平均点が上がり、理科、算数が下がりました。近年の傾向ですが、受験生全体の得点に幅が出ているようです。

◆志願者数について

昨年より58名減少し873名の志願者がありました。

◆合格者数について

合格者は536名で、ほぼ昨年どおりです。
このところ成績上位者の入学率が上がってきています。今後とも、一人でも多くの志願者に本校を選んでいただけるように努力していきたいと思っております。

◆補欠者数について

補欠者数は84名です。補欠者には成績により3段階に分けた順位をお知らせしています。今年度入試では、「補欠1位~26位段階」、「補欠31位~56位段階」、「補欠61位~78位段階」の3段階に分けています。
本校では、合格者からの入学予定者数が定員に満たない場合、補欠者を成績順に繰り上げ合格の候補者とし、その中で入学の意志がある方を合格としています。
補欠からの合格者数は年度によって変動があります。2019年度は11名、2020年度は55名が最終的に繰り上げ合格となっています。 

◆講評(科目ごと)

*国語

・受験生の出来は?

非常に博識で思考力も高いと思わせる解答が多く見られました。一方で、普段から言葉や論理にあまり触れていないのかもしれないと思われる解答も散見されました。
全体的には昨年度と比べると、記述に真剣に取り組んでいる受験生が多かった印象です。コロナ禍での閉校期間のことなどを考えると、努力を積み重ねた人が受けに来てくれたのだなと感じる答案が多かったです。

・問題の難易度・特徴は?

難易度ですが、漢字は正答率が90パーセント程度=5問。正答率が50パーセント程度=2問。正答率30パーセント以下=3問でした。ほとんどの記号問題の正答率は高かったですが、小説については、全体的に低めでした。
記述は要素不足で減点されたケースが多かったです。
今年度の特徴ですが、評論は標準的な説明文でした。要素をおさえて、簡潔にまとめる能力が要求されるというのが特徴的でした。小説は主人公とライバルの「対立」から「双方の価値観の違い」を見抜く力が要求されるというのが特徴的でした。
クリエイティブな問題ですが、今回は「ケンカ別れしたライバル」を「なぐさめる」という問題を出題しました。主人公の伝えたかったことを、ライバルの「サンドロ」の気持ちに寄り添って伝えることができるか、という問題でした。狭い枠内で答えるのは難しかったかもしれませんが、現実生活でもこのようなことはよく起きます。日常でした。狭い枠内で答えるのは難しかったかもしれませんが、現実生活でもこのようなことはよく起きます。日常的に、「ひとことで、相手の気持ちに立って、前向きなアドバイスができるような人」には比較的簡単な問題であったと思います。

・採点上の気づき・受験生の解答の特徴は?

漢字と語彙力:漢字の問題に限らず、誤字脱字が多く、熟語を誤って覚えている受験生が多く見られました。また、「カルメン」を「カメルン」と書いたりするようなミスが多く見受けられました。
適切な文章を書く力「アリに運ばれる」を「アリが運ばれる」のように間違えるケースが散見されました。また、30字以上の文章で主述がおかしいものが散見されました。さらに100字程度の文章になると主述や修飾被修飾が混迷をきたしているものが多く見られ、解読および判別が困難なものも散見されました。

・受験生への要望・合否のカギは?

漢字と語彙力: 漢字では、「協賛」「去就」など、日頃から教科書以外の本や新聞を読んでいない受験生には耳慣れないもので、大きく差が出ました。本や新聞を読みましょう。また、「博識」の「識」を「織」や「職」と書いた受験生が多く見られました。「語義」と「部首の意味」との関連性を意識しながら学習することをおすすめします。
読解力:記号問題は、「まずは自分なりの解答を出す」ことをおすすめします。その上で選択肢を見れば、2択程度までは絞れるはずです。絞った上で、「論旨とは異なる余計な要素」や「論旨とは反対の対応関係」「論旨の欠落」などがないか判断すれば、ほぼ正解にたどりつけるでしょう。例えば、今回の小説の「問七」の「ウ」は「技術と努力の否定」という「論旨とは異なる余計な要素」が入っているため、不正解となります。
記述問題では、「まずは解答に絶対な必要な言葉」を「短い言葉」で考え、そこに肉付けをしていくことをおすすめします。また、本文の表現を使うのはかまいませんが、解答の要求にあわせて、丸写しではなく「自分なりに整理した表現」を用いると高得点が狙えます。例えば、今回の小説の 「問四」は「~という姿勢」につながるように書かなければいけないので、丸写しでは文意がおかしくなってしまいがちです。「ドラマチック(という姿勢)」や「ドラマチックな曲(という姿勢)」のように、きちんとつながっていない解答が散見されました。自分なりに表現する練習をしましょう。

・問題解説

1 漢字書き取りおよび慣用句:修道中学で学習していくために、小学生までの語彙力を問う問題です。

2 説明的文章:小学生にも分かりやすい説明的文章として出題しました。問一は、指導要領改訂に伴い、例年は出題していなかった、日本文化の知識を問う問題となっているため、得点動向が気になります。問五は、植物の説明を図解なしで思考させることで論理性と脳内のイメージ喚起力の双方を問う問題となっています。それ以外の問いについては、論旨を問うオーソドックスなスタイルとなっています。

3 物語的文章:「努力」「競争」「好敵手」「成功」「確執」をテーマとする作品からの出題です。社会において「有為な人材」たらんとすれば、前述のテ ーマは不可避であり、また受験という「競争」の中にもそれは不可欠であるため、受験生とは似たような感情を少なからず抱いているという点で、そことの関連性を意識できれば、読解は困難ではないと考えます。
「主人公」と好敵手である「サンドロ」のあり方の違い、という点が整理できるか否かが読解の鍵となっています。問八は、指導要領の改訂に伴う、クリエイティブな出題となっていますが、作品の全体の流れを理解していれば容易に解ける問題です。 

*社会

・受験生の出来は?

まずまずの出来でした。平均点は、昨年とほぼ同じくらいで、58.8点となりました。

・問題の難易度・特徴は?

全体的にやや難しかったようです。今年度は特に文章を記述する力が求められました。図表の読解力も問われています。現在の社会の変化や課題についても問いました。

・採点上の気づき・受験生の解答の特徴は?

基礎的な内容についてはまずまずの出来でした。ただ、文章を記述する問題では、何が問われているのかをつかめていない解答が目立ちました。漢字間違いも多く見受けられました。

・受験生への要望・合否のカギは?

根気よく基本に忠実な取り組みが必要です。基本的な事項については、きちんと漢字で書けるようにしましょう。新聞やニュースに触れ、現在の社会の変化や課題についても広く関心を持ってください。よく耳にする用語についても、それが具体的に何を意味するのかを確認しておきましょう。さらに、文章をわかりやすく書く練習もしましょう。

・問題解説

1 日本の自然環境とそこで営まれる人々の暮らしぶり、さらに両者の関係について基本的な事項を問いました。図表を正確に読み解く 力も必要です。

2 単純に歴史用語を答える問題はありません。基本的には歴史的な文脈をきちんと捉えているかどうかを問いました。広島や本校ゆかりの問題には、歴史への興味関心度をはかる意図もあります。文章記述力も必要です。

3 日本の政治や経済に関する基礎知識とともに、現代社会がかかえている諸問題を俯瞰的にとらえているかどうかを問いました。よりよい社会を実現するためには何が必要かを考えながら、新聞を読んだり、ニュースを見たりすることが大事です。

*C.T.2021年度入試C.T.音声データはこちら

・受験生の出来は?

例年通り、基本的な問題はしっかりと得点できているようです。

・問題の難易度・特徴は?

平均は8割でしたので、難易度は平均並でした。思考力を問う問題が特徴的です。記述問題では、自らの判断を答えるクリエイティブ問題が出題され、意欲的に受験生も取り組んでいたよ うです。

・採点上の気づき・受験生の解答の特徴は?

解答欄が空欄という答案は少なく、みなさんの理解度がうかがえます。論理的な思考力を問う問題で点数の差が出たようです。

・受験生への要望・合否のカギは?

聞くこともさることながら、情報を収集、処理をしたり、問われている内容を判断したりする力を養っておきましょう。合否のカギは、聞いたことを頭の中で論理的に考えることができるかどうかにかかっています。

・問題解説

1 体育の授業で指示を聞き取る問題:指示を聞き取り、理解し、最終的には的確に行動する力を問う問題です。

2 授業オリエンテーション形式で、必要な情報を伝達する問題:簡単な情報収集をする力を測りつつ、入学後の英語でどのような授業が行われるかに触れさせる問題です。

3 オリエンテーションで情報を聞き取り、地図などに反映させていく問題:実際の学校生活で起こりうる場面において、聞き取った情報を適切に処理できるか、正確に作業できるかを問います 。

4 校外調査作業を通して、情報整理する問題:聞いた情報を表に整理し、そこから必要な情報を抜き出す力を測ります。

5 やや長めの説明的文章を聞き取る問題:内容では社会問題に触れ、根拠を踏まえた自分の意見を書く力を問います。

6 文字暗号パズルのルールと発展的改良の説明:単に聞き取るだけでなく、前段から発展する事柄の論理的な構造を理解する力を問います 。

*理科

・受験生の出来は?

暗記していれば解けるタイプの問題は、よくできていました。記述問題については、出来・不出来の差が大きく分かれました。誤答の答案の中には、問題の趣旨をよく理解できていないものが少なからず見られました。

・問題の難易度・特徴は?

問題量は適切であったと考えています。昨年に比べて平均点が下がり、やや難化したといえます。選択肢問題では、数を指定せず、複数の解答をすべて選ぶ形式の問題をいくつか出題しました。また、実験計画を組み立てる力と、実験結果から結論を導く力を試す問題を出題しました。

・採点上の気づき・受験生の解答の特徴は?

思考力を要する問題において、受験生諸君は苦戦したようです。また、記述問題では、自分が理解していることでも説明の仕方が不十分で、相手にうまく伝えることができていない解答が見られました。

・受験生への要望・合否のカギは?

基本問題は確実に解答することが求められます。教科書に書いてある重要事項をしっかり覚え、問題演習を重ねましょう。さらに応用問題に対処するためには、日頃から身近な自然現象に興味・関心を持ち、探求しようとする気持ちを持ちながら学習することが大切です。

・問題解説

1 季節ごとの身近な生き物と星空についての問題:あいまいな理解ではなく、確実な知識になっているか、また、それを文書で説明する能力があるかを問いました。

2 疑問を解決するために、仮説を立てて実験方法を考える力を問う問題:得られた実験結果から結論を導き、それを上手く適用することができるかどうかを問いました。

3 てこの原理に関する基礎知識を用いて、応用的な問題に対応できる力があるかどうかを、身近なもの(ホッチキス、モビール、クリップ)を題材にして問いました。

*算数

・受験生の出来は?

今年度の平均点は76.4点(61.1%)で、昨年度の82.1点(65.7%)からダウンしました。標準偏差は昨年度より減少し、得点のばらつきは少なくなりました。最高点は122点で残念ながら満点の受験生はいませんでした。101点以上の受験生が90名で全体の10.5%を占めました。今年度は読解力を重視する出題にしたため、平均点は昨年度より下がると予想していましたが、ダウンの割合は予想したより少なかったです。コロナ禍の中、受験勉強が予定通り進まなかった受験生が多いでしょうから、出来具合を心配していましたが、受験生の皆さんはよく健闘したと思います。

・問題の難易度・特徴は?

1 は、正答率が6~9割の問題ばかりで、基礎的な知識はしっかり身についている受験生が多いと感じました。(6)の食塩水の濃度についての頻出問題が正答率が低かったのは意外でした。
2 は、(4)の場合の数の問題の出来で差がつきました。(5)の立体感覚を試す問題は正答率が低く残念でした。
3 は、(1)、(2)、(3)と問題が進むごとに正答率が下がりました。どの問題まで出来たかで差がつきました。
4 は、読解力を試す新傾向の問題です。②、③の正答率が5割程度で半分の受験生は読み取りがきちんとできたようです。
5 は、大問の中で最も正答率が低い問題でした。⑦は⑤、⑥がヒントになっていることに気づいた受験生は少数でした。⑦の場合の数が過不足なく数えることができた受験生は立派です。

・採点上の気づき・受験生の解答の特徴は?

文字が薄くて読み取りにくい解答や、消しゴムで消しているのかどうか分からない解答がありました。

・受験生への要望・合否のカギは?

「知識・技能」に加え「思考力・判断力・表現力」を身につけることが要請される時代になってきました。まず、計算力を含め基礎的な知識が確実なものになるように、しっかり問題演習をしましょう。 その上で、「なぜそうなるのか」と深く掘り下げていく姿勢が必要です。問題を解くときにこの ことを意識していけば、知らず知らずのうちに応用力や発想力が身についていきます。また、問題の解き方を友達に分かるように説明ができるようになると、表現力も鍛えられます。

・問題解説

計算力や基礎的な知識はもちろんですが、基本を深く掘り下げて理解し、その基礎的知識を関連づけて応用していく力を求めています。また、文章をしっかり読み取って理解し、展開していく力を求めています。

1 小問集合:(1)~(3)は計算問題、(4)、(5)は平面図形の面積の問題、(6)は食塩水の濃度の問題、(7)は立方体の展開図の問題です。基本的で取り組みやすい問題を集めました。迅速で正確な計算力が問われます。

2 小問集合:(1)は整数の約数の個数の問題、(2)は時計の問題、(3)は平面図形の角の大きさの問題、 (4)は場合の数の問題、(5)は立体感覚をみる問題です。1 よりもやや難しい問題を集めました。

3 水量の変化に関する問題:条件設定をきちんと読み取って計算する問題です。

4 新傾向問題:対話文から、問題解決のためにどういう推論を展開しているのかをしっかりと読み取る問題です。

5 場合の数の問題:カードゲームの仕組みをきちんと理解できないと解けません。問題文の誘導にうまく乗っていくと解決の道が開けます。

以上