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高校入試

高校から、修道に挑む。

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入試までの流れ
●募集人数 約20名(年度によって若干増減があります。)

  • 10

    オープンスクール

    過去の入試で出題された問題の解説や班活動体験などを行います。新生を目指す人にぜひ参加してほしい行事です。

  • 1月初旬~下旬

    出願手続

    出願はインターネットによる手続のみとしています。

  • 2月中旬

    適性検査

    国語・英語・数学の3教科(各60分)の適性検査(入学試験)を実施します。
    選考結果は適性検査当日に通知します。

合格後に必要な学習

修道中学校は公立中学校よりも学習進度が速いため、合格後に進度の差を埋めるための学習が必要な教科がありますが、教科担当や学級担当の教員が個別にしっかりバックアップします。

  • 国 語

    ●現代文 中学校の学習内容を十分身につけていれば問題はありませんが、日本漢字能力検定試験準2級レベルの力を身につける必要があります。
    ●古文 百人一首、徒然草、古典文法のうち「用言」と「助動詞」
    ●漢文 基本的な訓読の決まり、漢文の句法

  • 数 学

    ●数学Ⅰ 数と式(1次不等式をはじめとする不等式、集合と命題)、2次関数、図形と計量(三角比、正弦定理と余弦定理)
    ●数学A 場合の数と確率、図形の性質(三角形の五心、円の性質、作図、空間図形)

  • 英 語

    ●文法 過去完了、関係代名詞whose, what、関係副詞、知覚動詞、使役動詞、分詞構文、付帯状況with
    ●語彙 『速読英単語・入門編(Z会)』『新ユメタン0』レベルの語彙力

  • 理科

    中学校では3年時に高校理科の内容の一部を学習していますが、高校からの入学生に対しては、進度の差を埋めるための対応をします(主に物理と化学)。

  • 社会

    中学校の学習内容を十分に身につけていれば、本校の学習に問題なく対応できます。

修道では高校から入学した生徒を「新生」と呼びます。
新生は修道で何を学び、どんな人生を得たのでしょうか。
修道を巣立ち、社会で活躍中の新生に聞きました。

バックパッカーとして訪れた、
インドでの経験が人生の転機に

桒本
お久しぶりです。じっくり話をするのは卒業以来ですね。
岡本
ご無沙汰しています。桒本先生のFaceookは拝見しています。
桒本
ありがとう。岡本さんは、現在のお仕事の前は企業に勤務していたんですよね。
岡本
はい、前職の大手生命保険会社ではとても評価していただいて、仕事は順調でした。しかし自分の将来が何となく見えてきて、30代になる前に違うキャリアも考えてみたいと思ったのです。沢木耕太郎の『深夜特急』に魅了されて、バックパッカーとしてインドを旅しました。インドに行くと人生が変わるという人は多いのですが、まさに自分もそうした一人ですね。それまでは自分の意見を強く主張するタイプではなかったのですが、インドでは、はっきり自己主張しないと生活に支障を来すことがありました。例えばタクシーに乗ると、頼んでもいないのにお土産屋に連れて行かれたりとか(笑)。そんな経験をするうちに、自分の意思をストレートに表現するようになっていきました。海外ではあらゆることがチャレンジなので、新しい自分を発見することが楽しくて、嵌っていった感じですね。やがて海外での長期滞在を模索するようになり、JICA(独立行政法人国際協力機構)の青年海外協力隊に応募してタンザニアに赴きました。

タンザニアの小規模農家のサポートを目指し起業

桒本
会社を辞めて海外へ行くことに、不安はありませんでしたか。
岡本
不安はまったくなかったですね。当時の上司も、僕が長く会社に勤めるタイプではないと感じていたようです。
桒本
タンザニアではどんな仕事をしたのですか。
岡本
タンザニアは東アフリカにあり、赤道近くに位置しています。都市部の発展の一方で、農村部は電気や水道が通っていないなど、近代化されている場所とそうでない場所とのギャップが大きい国です。僕は郡レベルの「コミュニティ開発オフィサー」というポジションで働いていました。
桒本
タンザニアを希望した理由は何ですか。
岡本
青年海外協力隊は国と仕事内容をセットで選ぶのですが、僕は仕事内容の方に惹かれました。僕が携わったのは「住民主体による生活向上プロジェクト」という仕事です。予算の少ないタンザニアでは、公共事業に住民が労働力を提供するなど、自分たちでできることをやるのですが、トップダウンではない問題解決方法を国が推進していることに興味を持って応募しました。
桒本
滞在期間はどのくらいでしたか。
岡本
2年間です。現地では具体的な仕事を依頼されるのではなく、住民のニーズ探索から解決方法までを考えることが仕事でした。
桒本
そして帰国後、現在の会社を立ち上げたのですね。
岡本
人がいない場所で活躍すればするほど、社会にとって必要な存在になれると思います。タンザニアに進出する企業も、現地で使われるスワヒリ語を話せる人もまだ少ないので、チャンスがあると考えました。スワヒリ語に関しては、僕は電話だと現地の住民だと勘違いされるレベルです(笑)。将来は、6億人と言われるアフリカの農業生産者にサービスを提供できる会社にしたいと考えています。

人が選ばない、難しい方の道を選ぶ

桒本
岡本さんは高校からの入学ですが、早々に内部進学の生徒に溶け込んでいた印象があります。コミュニケーション力など、持ち味が現在の仕事にも生かされているように感じますね。岡本さんが修道に進学しようと思ったのはなぜですか。
岡本
修道の高校入学が「狭き門」だからです。今の仕事にも通じるのですが、僕は人があまり選ばない、難しい方の道に惹かれるタイプですね。
桒本
修道に入学して良かったと思うことは何ですか。
岡本
東京大学に進学できたことです。中学までは勉強で誰にも負けたことがなかったのですが、内部生との進度差があるとはいえ、入学当初はかなり下位の成績だったんですね。
桒本
実は私も同じなんですよ。
岡本
桒本先生も新生でしたね。
桒本
私は中学受験で失敗したリベンジ組ですが、公立中学校ではトップの成績なのに、修道高校に入ったとたんビリッケツで(笑)。普段遊んでいるように見える生徒が、授業でスパッと答えたりするんだよね。これはすごい所に来ちゃったなと思ったものです。
岡本
僕は定期テストの勉強に力を入れて順位がグンと上がった経験から、勉強のコツを掴んだのですが、高2の東大模試で何を間違ったか(笑)C判定が出て、それ以来、東大進学が目標になりました。同じく東大を目指すトップレベルの連中と交流するようになり、モチベーションも上がりましたね。東大への進学が今の自分につながっているので、修道に入学したことは大きかったです。

目の前のことにワクワクし、熱中できる人生に

桒本
今後の人生における夢や目標を教えてください。
岡本
まずは今の事業が軌道に乗って、少しでも多くのアフリカの生産者にサービスを届けられるようになることです。そして、いつも目の前のことにワクワクし、熱中できる人生でありたいなと思っています。
桒本
修道は2025年の創立300周年に向けて、校舎の建て替えなども始まるなど、大きく変わろうとしています。岡本さんにも久しぶりに修道に来ていただいて、後輩たちに話を聞かせてもらいたいですね。
岡本
はい、ぜひ!その日を楽しみにしています。

SHUDO Message

佐々生 夏也都 5年/ソフトテニス班

修道での「出会い」と「経験」を糧に、
将来は弁護士となり、人助けをしたい。

佐々生 夏也都5年/ソフトテニス班

僕が高校から修道へチャレンジしようと思った理由は、さまざまなことに本気で取り組み、楽しめる高校はここしかないと思ったからでした。もともと兄が修道に通っていたこともあり、修道生が勉強もスポーツも趣味も、あらゆることに全力で取り組み、楽しむ姿を間近で見てきて芽生えた、「自分も修道生活を送ってみたい!」という思いは、僕の高校からの修道への挑戦心を掻き立てました。
修道に来て本当に良かったと思う点は、ここにしかない貴重な「出会い」があることです。修道の自由な校風の中で成長してきた、さまざまな才能や知識を持つ友達にたくさん会うことができました。このような友達に囲まれた中で過ごす日々は、とても刺激的で、自分が成長していく手応えも感じられます。また、先生方の支えを受けながらも、生徒たちが自分たちで盛り上げ、作り上げる体育祭や文化祭などの「経験」は、自分の成長する機会にもなり、大切な宝物となりました。
僕は将来弁護士として人助けをしたいと思っています。この修道での「出会い」と「経験」を糧に社会で活躍していきたいです。