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修道生が語る修道
修道で育まれるもの(3)
OB座談会

今でも夢に見るほど難しかった実力テスト

大坪
僕は高校からの入学だったから、最初は授業のスピードになかなかついていけなくてね。当時、定期テスト以外に実力テストがあったでしょ。あれが難しくて、今でも数学の問題が解けなくて、どうしようという悪夢を見るんだよ(笑)。
藤澤
今はもうなくなったけど、着任してしばらくは実力テストがあって、難しければ難しいほどいいという感じで問題を作っていたなあ(笑)。
友廣
そもそも問題が何を求めているのかさえわからないレベルだから(笑)。でも、それでも解ける人はいたよ。先生よりもできるくらいのね。そういうずば抜けて優秀な人がいるのが修道という学校だと思う。
大坪
実は、僕は数学の実力テストで0点を取ったことがあるんだ(笑)。いくら難しすぎるテストだといっても、自分としては屈辱だったから、そこから1年間猛烈に頑張ったよ。成績のいいやつにノートを借りたり、藤澤に教えてもらったりね。
藤澤
え、そんなことあった?
大坪
うん、教えてもらったんだよ。で、翌年100点が取れてね。数学の先生が皆の前で「大坪が満点だった」と発表してくれた時には、頑張った甲斐があったと思ったし、すごく自信になったね。
友廣
藤澤は、数学と理科はものすごくできたものね。僕なんか、サッカーをやるために学校へ行っていたようなものだから(笑)、100点なんか無理だったなあ。修道には学業優秀な生徒が多いけれど、僕みたいにそうでない者もいる。でも、そういう生徒を切り捨てるのではなくて、自分なりに頑張れば認めてくれる学校だと思う。それぞれに差があるのは当たり前という感じだったね。
藤澤
今も当時と同じで、生徒の個性を認める校風だよ。でも、学業成績が振るわない生徒には、補習授業や個別指導を課して、とにかく全員が一定レベル以上になるまで背中を押しているんだ。
友廣
うん、もちろん、当時もフォローはしてもらったよ(笑)。そして、先生と親しくしてもらっていたという記憶がある。一人の人間として認めてもらっていたという感覚があるよ。勉強ができる者もそうでない者も、スポーツに打ち込んでいる者も、文化班で頑張っている者もいろいろいて、でも皆、修道生として自分のやりたいことや目標に向かって突き進んでいたという感じかな。
藤澤
そうだね。僕は、修道時代の恩師の「信じていれば生徒は必ず伸びる」というスタンスを受け継ぐ授業をしたいと思っているんだ。教員が生徒を信じるからこそ、生徒は個性も学力も伸ばすことができる、それが修道だと思うね。
  • Profile

    大坪 宏さん

    1983(昭和58)年卒業。広島大学歯学部卒業。医局勤務や勤務医経験を経て1996(平成8)年におおつぼ歯科クリニックを開業。2014(平成26)年、医療法人を設立し理事長に就任。広島大学非常勤講師と研修医の指導医も務める。

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