1977年修道高等学校卒業/1990年広島大学大学院医学系研究科修了/
岐阜大学 学長
吉田 和弘さん
人類を死に追いやる“癌”の発生メカニズムを解明し、治療法を開発して患者さんを治したい。そんな思いで医師という職業を選び、消化器癌を専門とする外科医として、長く大学病院等で外科治療に携わってきました。現在は国立大学の学長として、我が国の科学研究を世界のトップレベルに回復するべく、大学研究力の強化に向けて頑張っています。
私にとって修道とは、自分の人としての基礎を作ってもらった時間と空間。勉強に遊びにメリハリのある6年間を過ごし、生涯の友人、恩師と出会った大切な学校です。今でもお名前を思い出す諸先生方の授業、羽目を外して盛り上がった運動会や修学旅行など、修道時代は楽しい思い出ばかりです。そして知徳併進、質実剛健―当時は意味もわからず校歌を歌っていましたが、年を経てその重みと味わいを感じています。この言葉を聞くと母校を思い出し、後進の育成にも使わせてもらっています。
中学・高校時代は人生の基盤や人格を形成する極めて重要な時期で、この時期に良い師や友人と出会うことは、大きく人生を左右すると思います。高い人徳を培い自分に合う将来を見つけ、豊かな人生を送れるよう、修道でしっかりと楽しく体も心も鍛えて勉学に励んでください。
学年およびメッセージ内容は2020年取材時のものです。