.

特色ある学び

建学の精神「道を修めた有為な人材の育成」は、
いかなる時代にもあっても確かな修道教育の柱です。
明確な正解のない現代社会の諸問題に対して、世界的な見地で考え、
行動・協働し、問題解決に貢献する力を培う教育に取り組んでいます。

ホーム  >  修道の学び  >  特色ある学び

グローバル教育

未来のリーダーとなるための資質と能力を高める

2017年度以降の中学入学生は、3年生の時(2019年以降)に、「フューチャー・リーダーズ・プログラム」(Future Leaders Program)、あるいは「エンパワーメントプログラム」(Empowerment Program)のいずれかに参加し、「未来のリーダー」としての資質と能力を高めることができるよう、計画中です。両プログラムとも使用言語は英語ですが、単なる語学研修ではありません。プログラム内のさまざまなプロジェクトにチャレンジする中で、知識・判断力・表現力を育むとともに、主体的に学習に取り組む態度を養います。自分の可能性を信じ、大きな夢を持ってグローバルな社会で人生を切り開く力を身につけるプログラムです。

フューチャー・リーダーズ・プログラム
(3年 約2週間)

オーストラリア・シドニー市にあるニューサウスウェールズ大学(University of New South Wales, UNSW)で、修道生のために開発された2週間のオリジナルプログラムに取り組みます。日本の日常を離れた国際的な環境のもと、広い視野から目指すべきキャリア像を自ら描き、グローバル社会のリーダーとしての基礎的な能力と資質を養うことを目的としています。アウトプットを重視した英語研修や現地大学生とのプロジェクトなどを通じ、未来の社会とグローバル・キャリアについて、仲間と共に深く考えを掘り下げていきます。また、現地の家庭に生徒が2名ずつホームステイし、ホストファミリーと生活を共にすることで異文化交流を図り、コミュニケーション力を培います。

  • エンパワーメントプログラム
    (3年 5日間)

    .
    ディスカッション

    全体を統括するファシリテーター(ネイティブ講師)と、東京大学などに在学中の外国人留学生を修道に招いて実施する「探究型」のプログラムです。ファシリテーターのもと、修道生5~6名の小グループに外国人留学生が1人ずつ加わり、オール・イングリッシュでプログラムに取り組みます。与えられたテーマに基づいて、英語でのディスカッションやプレゼンテーションを行いながら、自分の未来を自分で切り開いていく道筋を明らかにできる力を身につけます。また、外国人留学生は修道生の自宅にホームステイします。ホストファミリーを引き受けることで、異文化交流を図り、コミュニケーション力を磨くことができます。

  • スキルアップ講座
    (4年希望者 夏季休業中・5日間)

    .
    プレゼンテーション

    5日間30時間の短期集中講座で、語学に特化したプログラムです。ネイティブ講師の指導のもと、英語のリスニングとスピーキングを学びます。講座に参加した生徒からは、英語学習への意欲や関心が高まったという声が多く聞かれるなど、毎年好評を博しています。

ICT教育
(情報コミュニケーション技術教育)

ICTの有効活用で、生徒の主体的な「学び」を育む

修道では、幅広い教育活動を可能にするために教育施設のICT化に取り組んでいます。全教室へのインタラクティブ・プロジェクターの導入、1人が1台のPCを使うことができるコンピュータ教室の整備、全教職員のタブレットPC使用など、いち早く教育設備のICT化を進めています。

  • 教科の特性に応じたICT活用

    通常の授業にICTを導入し、主体的かつ協働的で、より深い「学び」の一助としています。例えば、理科や社会の授業では、画像や動画などを提示することで生徒の興味・関心を高めることができます。数学の授業では、図形を回転させたり切断したりする様子をアニメーションで示すことで、より理解しやすくなります。体育では、生徒の活動を録画・再生することで習熟度の確認や指導に役立て、また技術や美術では作業中の手元を映し出すことで、わかりやすく手本を示すことができます。英語では、電子黒板の機能を使って、読む・聞く・書く・話すの4技能をバランスよく学ぶことができます。国語でも、生徒の解答例を投影して、電子黒板で添削するなど、教科の特性に応じてさまざまな形でICTが活用されています。今後は生徒と教員の双方向コミュニケーションなど、さらにICT活用の幅を広げ、理解度をさらに高める授業を目指します。

  • 生徒によるICT活用

    コンピュータ教室に50台のパソコンを完備し、情報の授業を中心に利用しています。生徒が情報を収集し、文章や表にまとめ、プレゼンテーションをするなど、ICTを活用しています。また、ロボットを使ったプログラミングの学習を行います。ノートパソコンにもタブレットにもなるパソコンを校内に50台導入するなど、文部科学省「教育の情報化ビジョン」を視野に入れた設備拡充を進めており、生徒1人につき1台のタブレット、あるいはノートパソコンを授業や家庭で活用することについても検討しています。ICTを取り入れることにより、生徒個々の能力や個性に応じた学びや、協働的な学びはもちろんのこと、ポートフォリオ(生徒が作成した作品、レポートなどを保存するもの)の作成や活用も可能になります。

アクティブ・ラーニング

21世紀社会に求められる多様性と協働性を培う

人工知能の発達や急速に進む社会のグローバル化。生徒の皆さんが働き手として活躍を始める10年後の日本や世界がどのような姿になっているか、予測は可能でしょうか。そこで直面する課題をあらかじめ知り得て、学校の授業でその「正解」を習っておく(知識として覚えておく)ことは、残念ながら不可能であると言わざるを得ません。リーダーとして社会に貢献することを志す生徒の皆さんが、将来必要とされる力は(言語・宗教を含む文化等の)価値観の異なる人々とチームを組み、これまでに出くわしたことのない課題(知識としての答えが用意されていない課題)に対し、より多くの人が納得する答えを導き出す能力だと言われています。

修道は、在校中のあらゆる教育実践を通じて「道を修めた有為な人材」の育成を目指します。生徒の皆さんが、変化が激しく予測不能な21世紀の社会に貢献していくためには、答えが定められていない課題に対して独自の正解を創造する力を高めていくことが求められるのです。修道の授業は「何を学ぶか」に重点を置く知識や技能の習得を土台とし、その知識・技能を「どう活用するのか」、その結果「何ができるようになるのか」を仲間と協力して創り出すところまで進化していきます。講義形式の一方通行的で受動的な授業にとどまらず、生徒が主体的・能動的に学習する授業、つまり、アクティブ・ラーニング型授業の展開を目指します。授業の進化に伴い、評価のあり方も変化していきます。年4回の定期テストでは、あらかじめ知識としての答えが与えられていない問題を各テストに盛り込むことを原則とします。授業の中で自ら進んで課題に取り組む姿勢の中で培われる力をテストという場で評価するためです。修道は、知識・技能とともに、「未来社会を主体的に創造できる力」を大切にしています。