2年生では、福山市のツネイシしまなみビレッジに宿泊し、近くのクレセントビーチ海浜公園周辺でカッター研修を行います。約24人で艇に乗り込み、櫂(かい…オールのこと)を漕ぎます。指導員の先生方からレクチャーを受けますが、最初はなかなか櫂が揃わず、思うように艇が前に進みません。でも、指導員の厳しくも優しいレクチャーの下、少しずつコツを掴んでいきます。全員の息が揃った時にはスピードが出て、チームワークの大切さを体感できます。
2日目は、クレセントビーチから少し離れたところまで、全6クラス12艇がほぼ縦列体系で漕いで行きます。途中で休憩をしながら2時間近くかけて長距離のカッターです。時々、近くを別の船が通るので、小さなカッターが大きく揺れることがありますが、それもカッター研修の楽しさです。クレセントビーチに帰ってくる頃には大量の汗をかき、疲労もピークですが、大きな達成感を味わえます。
3日目が最終日です。研修は午前のみですが、内容はレースです。約1㎞の距離を、12艇で競い合います。指導員の先生方から習ったコツを存分に発揮し、この研修のまとめを行います。周りで観戦する大人たちも興奮してしまうほど、白熱するレースです。ここで大事なことは、指導員のかけ声のもと、艇の全員が心を一つにして、12本の櫂の動きを揃えること。焦ってしまうと、艇のスピードが落ちてしまいます。上位入賞した艇にはメダルが授与されます。優勝した艇のリーダーは、学年を代表して最後に指導員の方たちに感謝の言葉を述べます。