今年は、学年からの要請で進路部が月に1回高3の生徒全員に進学に関する話をしています。前回の教員日誌では推薦の話を紹介しました。今日は5月30日(金)に行った「志望大学の過去問を解こう」という話を紹介します。受験勉強とは、自分が到達すべき目標値と現在の自分の位置との間を埋める作業です。そのためには、自分が到達すべき目標値を認識しなければ始まりません。
ところが、生徒諸君の中には自分が志望する大学の2次試験の問題をしっかりと見たことがない、もちろん何年分か解いたことなどない人が少なくないようです。2次試験は合格する人でも55~65%くらいしか解けませんから、今スラスラ解けるわけはありません。2次試験の問題に取り組むためには、基本的な部分で弱点がないことが条件であり、生徒諸君には夏休みの終わりまで自分の弱点をつぶすことを求めていますが、今回は最終的に自分が到達すべき目標値を意識して夏休みの計画を練り直すよう話をしました。
貴重な夏休みを「最終的にはあそこまで到達しなければならないから、最低ここまでは行っておなかないと」と思って過ごすか、「どこまで行けばいいかも分からないけど、とりあえず頑張りました」というのでは、成果はずいぶん違ってくるでしょう。
まずは、ほとんどできなくても構わないので、定期テスト後の6月中に志望大学の過去問をできれば3年分解き、夏休みまでに夏休みの学習計画を練り直し、夏休み最後のマーク模試ではきっちり結果を出して欲しいと思います。タイトルにしたのは孫子の兵法の一節ですが、現代の受験にも生きています。
まず敵を知れ、修道生!!!