5年では、9月から月1回のペースで、希望者対象の土曜日補習を行っています。8時45分から1コマ50分で4コマの時間帯を設定し、英語・数学・国語・化学の4科目で開講しています。そのうち、国語では、「小論文トレーニング」という講座を設定しています。「小論文を学ぶ」というよりも、「小論文で学ぶ」というスタンスをとっており、「小論文を用いて、論理的思考力・表現力を身につける」ことを目標にしています。2コマの授業で、合計23名の生徒が受講しています。
「小論文チャレンジノート」というテキストを購入してもらい、その中にあるテーマを教員側が選び、そのテーマに関して事前に「学習用シート」を配布し、生徒たちは考えたことを「学習用シート」にメモをして授業に臨みます。授業では、考えてきたことを発表し合い、それらのすべてを材料として自分の意見をまとめ、与えられた字数内で文章にして提出します。提出されてものを教員側が添削し、生徒に返却します。基本的にはこの繰り返しです。
10月25日の授業では、「若い女性が電車の中で化粧をすることは認められるか、認められないか」と、「ゴミ問題とはどのような問題かを考え、その解決策について、あなたの考えを述べよ」という2つのテーマを扱いました。自分が考えてきたことを授業内で人前で発表するということにためらいがあるのではという心配が事前にありました。が、生徒たちは積極的に発言をし、中には大変ユニークな発想に教室内が大爆笑になるという場面もありました。ゴミ問題の解決策の意見として、理系の生徒が「法律による規制強化」という意見を出し、文系の生徒が「分解可能なプラスチック製品を作る」とか「分別していなくても大丈夫な焼却炉を作る」という意見を出し、「文系・理系の発想が逆じゃん!」と思わせるようなこともあり、文系・理系の生徒が一緒に取り組むことで生じたおもしろさ、新たな発見を感じています。 生徒たちは世の中のいろいろなことに興味・関心を示し、しっかりとした意見を持っていると感じています。
次回11月29日のテーマは、「現代の日本人の食生活について、あなたが考えることを、問題を解決していく形式で述べよ」というものです。どんな意見が飛び出すか、とても楽しみです。