クラブとしては4回目となる、しまなみ海道縦断2泊3日80km。今年度は12月21~23日に決行されました。1年19名を含む、断トツ過去最多の参加43名が挑戦しました。
21日は、昨年に引き続き、雨のスタート。尾道駅に集合し渡船で向島へ。向島を約7km歩き、因島大橋を経て因島へ渡ります。因島大橋は橋長1270mの吊橋で上下2段になっていて、その下側を歩くため、少しは雨がしのげました。因島では五百羅漢で有名な白滝山をコースに加えています。勾配のある上り坂や、道を間違えたりしたために3日間を通じて一番辛いと感じた生徒も多くいたようです。因島と生口島を結ぶ生口橋は、橋長790mの斜張橋。ダラダラと続くミカン畑を下りきったところで終了。この日はワンゲルらしく、瀬戸田キャンプグランドのケビンで寝袋での宿泊でした。
22日は8時出発。夜に強く降った雨はおさりましたが、風が強く寒い日になりました。今年はコース沿いにある平山美術館を見学することにしました。修道出身で日本を代表する平山先生は生口島出身です。平山郁生美術館の学芸員である修道OBの別府さんのご協力を得て見学させていただけることになりました。ご協力いただいた皆様には大変感謝しています。皆様も機会があれば是非ご鑑賞して下さい。その後多々羅大橋までは約12kmの道のりです。前日の疲れや足の痛みを抱えた生徒と、元気な生徒との差が少しずつ開いていきました。多々羅大橋は橋長1480mの美しい橋です。しかし歩行する者にとっては、橋までのアクセスと橋を降りてからの距離が大変厳しいものになっています。(資料に寄ればその部分が2km以上!)大三島から愛媛県に入ります。大三島の南東側の海岸線を歩き、最後は舗装された山道を経て大三島橋に続きます。。大三島橋は328mのアーチ型の橋です。橋を渡り終えると塩で有名な伯方島です。そこから伯方・大島大橋を渡り終えて、本日終了。遅い人でも16時30分には宿舎に到着しました。宿に着いてからは、お楽しみのゲーム大会。テレビ画面を使ってのゲームが繰り広げられていました。
最終日23日は寒かった。最終日ということで、走っている生徒も多くいました。その一方で足にマメができたり、痛みを抱えた生徒は堪えながらゴールを目指します。しまなみ海道最後の島となる大島は村上水軍の島です。その名残を所々で感じながら、約11.5km歩き、いよいよ来島海峡大橋に到着しました。この橋は、フィナーレを飾るにふさわしい世界初の3連吊橋で、総延長4kmの雄大さは圧倒的です。また、眼下の来島海峡は、海の銀座といわれており多くの船舶が絶えず行き来していました。寒風吹く、橋上を1時間弱歩き続け、ついに四国本土到着です。更に約6km先にあるJR今治駅まで頑張りました。中には四国上陸後かなり体力面の消耗が激しく完歩がつらそうな子もいましたが、最後の意地を見せ、今治駅まで歩き通しました。
この2泊3日、良き友と濃厚な時間を過ごしました。寒く長い道のりを共に飽きもせず語り合い、そして、宿でもゲームをしながら楽しみました。上級生は上級生の役目を果たしていましたし、下級生は下級生の頑張りを見せていました。
渡りきった橋と海峡、雨と風、みかん畑。仲間と一緒に80kmを歩き、クリスマス前の時間を過ごしたことが良い思い出になり、これからのクラブ活動の中で生きてくれば幸いです。お疲れさま!!