1725(享保十)年,広島藩五代藩主浅野吉長公が白島の稽古屋敷に「講学所」を設けたのが11月4日であったことから、この日は修道の創立記念日となっています。今年は2006年度に発足した「修道学園史研究会」の校長・事務長経験者の方々が、中高生向けに書かれた『十竹先生物語』が完成したのを受けて、元校長の畠眞實先生に特別に講演をしていただきました。時代が江戸から明治に代わる激動の時代にあって「人材あれば国即ち盛ん」の信念のもと、旧藩主の浅野家が修道学校の経営から手を引かざるを得ない状況になった時も家塾として修道を受け継ぎ、人材育成に尽力された山田十竹先生についてのお話でした。生徒はその朝にもらった冊子に目を通しながら静かに聞いていました。国内外に厳しさが増している今、我々ももう一度この冊子を読み返し、十竹先生の業績に思いをはせ、新しい時代を担う人材の育成に携わっていく思いを新たにしました。