一人でも多くの読者の心に残り、後の世に残る物語を創りたい052015年企業に入社し、社員アスリートとして陸上競技に専念しています。また陸上競技のさらなる普及に向けた活動の他、会社のPR活動や社会貢献活動の一環として陸上教室や講演会を行っています。大学時代に初めて出場したロンドン五輪では、男子100mで準決勝進出を果たし、社会人として挑んだリオ五輪では、4×100mリレーで第一走者として銀メダルを獲得。2021年に行われた東京五輪では日本選手団主将を務めました。また、2021年6月7日には男子100mで9秒95の日本新記録を達成しています。修道時代にはもちろん陸上班に所属し、国体やインターハイなど数々の大会で好成績を収めることができました。実績を積み重ねるうちに、自分にしかできない道を進みたいと考えるようになり、現在に至っています。結果を出すことで、多くの人に感動してもらうことができ、不可能にも思えることに挑戦できるのがアスリートの醍醐味だと感じています。修道という学校は何事にも自由度が高いので、必然的に自分で考え判断し、行動するようになり、自由には責任を伴うということを学びました。責任あるところに本当の仲間あり。修道は本当の仲間を作れる場所だと思います。幼い頃から文章を書くことが得意だった私は、物語を創る職業に就きたくて、当初はゲームクリエイターを志していました。やがて16歳の時にクリエイターデビューを果たしたのですが、勉強のために乱読していたミステリ小説にはまり、小説家への道を模索するようになりました。小説は個人が作り上げる「情報圧縮率」の高いメディア。古くからあるメディアですが、漫画や映画といったあらゆるメディアの「原作」となり得るところに、まだまだ可能性を感じています。一人でも多くの読者の心に残り、後の世に残る物語を創り出したいと思っています。修道時代は決して真面目な生徒ではありませんでした。先生方の手を煩わせることも多く、書いた反省文の枚数は学年一。「反省文の文章だけはうまいな」と学年主任の先生に評価していただいたことが記憶に残っています。また当時の友人たちとは今も交流が続き、多様な職業に就いた彼らとの意見交換は、創作の糧になっています。修道は自由な校風の下、生徒の多様性を受け止めてくれる懐の深い場所。人は各々、持ちうる才能も努力できる方向性も違います。だから可能性を切り捨てず、のびのび成長できる環境は何より貴重です。皆さんも自身の可能性をめいっぱい広げてくれる修道の門を叩いてみませんか。その道の少しだけ先でお待ちしています。セイコーグループ株式会社セイコー社員アスリート2011年修道高等学校卒業2015年慶應義塾大学総合政策学部卒業 小説家1997年修道高等学校卒業2003年奈良教育大学教育学部卒業 修道中学校・修道高等学校にとって、卒業生の活躍に勝る実績はありません。多岐にわたる分野で第一線に立つ卒業生たちの「今」をご紹介します。山縣 亮太さん仁科 裕貴さん日日本本新新記記録録をを樹樹立立トトッッププススププリリンンタターーととししてて各界で躍進する修道の卒業生たち
元のページ ../index.html#6