3The Shudogakuen News vol.116リテラシー 世の中には、「自分を大きく見せたいためだけに地位を欲する人」がいる。彼らは失点をしない。失点に繋がる可能性のある行動を排除し、そつなく物事をこなす。また、誰にでもいい顔をする。「あなたは頑張っているよ」「だって世の中がそうだから仕方ないよ」と。ただの仲良しごっこだ。こうした人物は、チームを衰退させる。現状に甘んじ、挑戦をしないチームには衰退しか残されていない。チームとは成し遂げるべき目的や成し遂げたい志を共有する集合体であり、なれ合うものではない。 これから旅立つ君たちへ。何を信じ、何を目指し、誰とチームを作るべきか、その目でしっかりと見て判断せよ。なれ合う集団からは距離を取れ。高め合うことができるチームを作るんだ。 今 船は真白に かがやく帆を 高く上げて あとはただ強い風と 君を待つだけ 『風と君を待つだけ』(作詞:小田和正)より引用 成し遂げたい志を高く掲げ、心強い仲間たちをつくり、新しい世界に向かって飛び立て!6年5組担任 田中 大翔 修道での初日、ロッカーの施錠で手間取っていた君も、4年2組でPCの設定に戸惑っていた君も、今や修道を後にしようとしています。初めてのことに慣れたら別の初めてがあり、初めてが無くなったらもう卒業です。また4月から初めてだらけですが、過去の経験を参考にしつつ目の前の今に専念しましょう。辛い時、「あの頃は…」と過去に逃げがちですが、過去は文字通り過ぎ去っており、あなたがいるのはもう修道ではありません。途方に暮れても何か必ずできることがあります。日々の予復習こそが受験そのものだったように、何気ない日常の今この瞬間こそがあなたが生きるところです。行為の結果は運次第ですが、その行為をするかどうかという選択は完全にあなた次第です。思うまま、身体が動くままに、やらなくていい理由を考える前にさっさとやってしまいましょう。浪人を決意した君、さあ今日から勉強するぜ。大学に行く君、自分から話し掛けるんだよ。どちらの君も、授業には毎日行こうね。 77回生白バッチの皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんとはわずか1年間の関わりでしたが、密度の濃い時間を過ごすことができました。皆さんの成長していく姿を見せていただき、充実した毎日でした。 FLPや探究学習を通じて自己啓発を行ってきた皆さんには、不確実な社会に向き合う気概を感じます。きっと機会を大いに活用した成果でしょう。今後も様々な場面で巡り会った機会を大切にし、未来の自分への投資となる行動を起こして下さい。「やっていれば、できた可能性があるもの」を計算して、実践しておきましょう。不確実であるときから時間をかけて取り組み、労力を惜しまないことで、より豊かな未来を手にすることができます。目まぐるしく変わる世の中で、「何が起こるか分からない」という不確実性とともに歩んでいってください。皆さんならきっと逞しく乗り越え続けてくれると信じています。特定の分野で外れ値に相当する力を目指すと面白いかもしれませんね。 二〇二四年度は「リテラシー元年」とでも呼ぶべき一年でした。これまでも玉石混淆のネット情報の問題性が叫ばれてきましたが、近年は「第6の戦場」と呼ばれるネットにおける世論操作・分断・支配を企む者が国内外に出現し、進化し続けるAIを駆使した巧妙なフェイクによって混迷は深まるばかり。テレビ・新聞・雑誌などのマスメディアの権威と信頼が「オールドメディア」呼ばわりされて失墜する中、もはや何を信じていいか皆目分からぬ…そんな今、メデイア&ネット・リテラシーの重要性はかつてなく高まっています。情報化時代にお解記述力は「正しい情報発信力」すなわち「情報の洪水の中で正しさを嗅ぎ分け、誤ける読情報に踊らされたり拡散したりしないこと」に重きが置かれます。これから大学あるいは大学院等での学問をとおして、皆さんには是非ともリテラシーを研鑽し、世の進運にさきがけていただきたい。―以上を広い世界へと巣立っていく皆さんへの餞の言葉と致します。私学連合会長賞・校長賞■ 77回卒業生への言葉(6年時担任より)■ 第77回修道高等学校卒業式 2025年3月1日(土) 77回生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。3年生から6年生という、自分自身を見つめ、将来を模索する大切な時期に担任として関わることができたことは、私にとっても大きな意味のある時間でした。人生は常に選択の連続であり、卒業後も新たな決断を重ねながら、自分の進むべき道を模索し続けることになります。その中で、自分の幸福を決めるのは他でもない自分自身であることを忘れないで下さい。しかし同時に、他者への思いやりや助け合いが私たちの人生をより豊かにし、喜びをもたらすのも事実です。誰かのために力を尽くすことは自分の心を満たし、幸せの輪を広げていく行為でもあります。大切なのは自分自身を大切にすることと、他者を思いやることのバランスを見つけることです。そのどちらも皆さんの人生を輝かせる力となるでしょう。これから皆さんが歩む道が、自分と他者の幸せで満たされる素晴らしいものになるよう、心から祈っています。 卒業おめでとう。77回生のみんなには感謝しかない。この6年間は常にみんなの存在があった。「喜びは2倍に、悲しみは半分に」みんながいたから頑張れた。歯を食いしばれた。本当にありがとう。 一緒に笑った、喜んだ、悩んだ、泣いた、(たまに怒った)、全て大切な思い出。コロナ禍での苦労、修学旅行の変更(私も船に乗れないまま…)、新課程の共通テスト(しかも会場分散)と、様々な変化に対応したね。そんな77回生を「素直で優しい」と私は思う。人の話や物事を素直に受け止め、自省し、次に生かす。友人への優しさ、他者への配慮。これは大きな長所。この先も大切にしてほしい。 卒業後、これを読むのは郷愁からか、あるいは何かに辛くなったからか。その時に思い出してほしい。君たちには帰る場所がある。変わらないものがここにある。いつでも帰っておいで。ハーゲンは出せないが、話はいつでも聞くよ。それまでは自分の思うように突き進め。ほな、またな! 77回生白バッチの皆さん、卒業おめでとうございます。中級から学級担任として4年間を共に過ごせたこと、心から嬉しく思います。この4年間、皆さんの成長を見守り、共に歩む中で、私自身も多くのことを学びました。喜びや困難を分かち合った日々は、私にとって大切な宝物です。 もちろん、皆さんと物理の勉強に取り組む時間も楽しかったのですが、それ以上に、日常の何気ない雑談や冗談を交わす時間が、私にとっては何よりの喜びでした。皆さんとの交流が、毎日のエネルギーの源でした。 修道を卒業することで、皆さんの世界はさらに広がります。新たな環境での様々な人たちとの出会いを大切にしてください。勉学も重要ですが、人と人とのつながりこそが人生を豊かにするものだと私は信じています。これからも自分らしさを忘れずに、胸を張って進んでください。そして、いつでも母校に顔を見せに来てください。教員一同、皆さんの未来を心から応援しています。卒業、本当におめでとうございます。 卒業生の皆さん、6年間お付き合い下さりありがとうございました。君たちとの思い出はなんと言っても、私事で恐縮ですが、体育の時間に私がアキレス腱を断裂してしまったあの事件でしょう。私にとって入院も手術も初めての経験の中で、私を思いやる心配そうな顔と、半分バカにしてくれる優しさに、君たちの成長を感じたのは事実です。この学年も例に違わず、コロナのせいでカッターや海外でのFLPなど、君たちの大事な成長を確認する機会をいくつも逃しましたが、気付かぬうちに着実に成長していたんですね。その思いやりの心を持って、社会に出ても修道魂を発揮して下さい。そうすれば君たちは、きっと社会に重宝される人物になっていくことでしょう。卒業おめでとうございます。■表彰私学連合会長賞・校長賞5組 坂井彰太 温厚で誠実な人柄で、冷静に物事を判断することができ、生活態度も堅実な生徒である。 また、自分の考えを持ちながら仲間の意見にも耳を傾けることができる人物なので周囲からも尊敬されている。 学習面においても3年間極めて優秀な成績を収め、班活動においては書道班に所属し「第45回 全国公募千字文大会」において、全国大会一位に相当する「文部科学大臣賞」を5年時に受賞している。■卒業式関係卒業証書授与 1組 沖光流卒業生答辞 6組 實光賢彌卒業記念品贈呈 6組 橋本行太郎■卒業記念品6年1組担任 森脇 啓介6年2組担任 鎌田 祐介6年3組担任 長谷川貴大6年4組担任 城﨑 共陽「私学連合会長賞」は各私立学校の建学の精神を体し、優秀な成績をおさめ、他の模範となった卒業生一名に私立中学・高等学校連合会会長より贈られるものです。「校長賞」は「全国レベルの展示会・大会での優勝・入賞など、優秀な結果を残した者、もしくは社会的貢献度の高い行為、顕著な校外活動など、本校の名を高らしめる活動をした者」に校長より贈られるものです。6年6組担任 森元 雅貴6年7組担任 立上 博之6年8組担任 池田 健太テーブルベンチ
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