修道学園通信 vol.114
5/12

5 まずは、昨年度末のことから報告させてください。この学年は、コロナの影響で林間学校とカッター研修が中止になってしましました。このまま中学3年間が宿泊行事なしで終わってしまうのは残念ですので、年度末の中学卒業式後に1泊2日の旅行に行くことになりました。体調不良者が出ても保護者の方に迎えに来てもらえるよう、県内の旅行を企画しました。1日目の佐伯運動公園でのスポーツ大会は、生徒達が企画し、立派に運営をしてくれました。その後、安芸グランドホテルに宿泊して、翌日は宮島でロゲイニングを体験しました。十分ではなかったかもしれませんが、素敵な思い出を作ることができました。 4月の入学式では、高校からの新しい仲間6名をむかえ、新たな気持ちを胸に高校生活がスタートしました。4年生の大きなテーマは、修道ベーシックルーブリックの「協働性」です。6月の体育祭では、40人41脚といった種目の練習だけでなく、各連合軍カラーの応援幕を製作し、会場に掲げました。10月の298年祭では、クラスごとの催し物や、巨大建造物、お化け屋敷などで、様々な創意工 コロナによる影響もほとんどなくなり、文化祭・体育祭も通常通り行うことができるようになりましたが、依然として、世の中は激しく変化し、先を見通すことが難しい時代が続いているように思います。そのような中、学年としても意識すべきことを整理し、今年も教育活動を行なって参りました。 少し振り返りますと、船での修学旅行が、パンデミックの影響により変更を余儀なくされ、急遽、プランを見直すことになったのは、ちょうど1年前の冬でした。保護者の皆様方には、その当時から大変ご心配をお掛けし、細かいプランの内容を「旅行のしおり」にまとめてお伝えできたのは、旅行の2週間前でしたので、本当に修学旅行に行けるのか?といった不安もあったのではないかと思います。 この度の「東京方面」への修学旅行については、本校の教育活動の柱であるFLP(Future Leaders Program)の集大成となるようなものにしたいと学年団としては考えておりまして、「最先端科学技術」「自然体験」「日本文化」の3つテーマを掲げてプランを準備し、生徒たちは3泊4日間の行程で、設定された幾つかのコースに分かれて研修を行いました。 まず「最先端科学技術」に該当するコースとしては、横須賀リサーチパーク内にあるNTT通研、docomo、ニフコに分かれて訪問し、施設の説明や研究者の方々とディスカッションを行いました。ニフコに訪問した生徒は、電池レスディバイスの有効活用をテーマとして、会社の役員の方々の前でプレゼンを行うこともできました。 JAXA筑波では、施設見学や人工衛星のデータを活用した研修を行い、JAXA相模原では、実験施設の見学や探査ローバーの研修を行いました。 また、日本旅行本社ビルにおいて行なったコースで夫と頑張りを発揮し、行事を盛り上げることができました。12月の生徒会選挙でも、多くの立候補者が真剣に修道を良くしていこうと考えてくれており、今後の生徒会活動をますます盛り上げてくれることを期待させてくれました。様々な行事を通して、クラスの仲間と協力することの楽しさや重要性を感じ、体得してくれたのではないかと思います。 8月の東大見学ツアーは、コロナ禍以来数年ぶりの実施ができました。希望者36名とともに、修道OBである農学部の森脇先生、工学部の長藤先生にご案内いただき、研究室を見学しました。長藤先生からは、学生時代に部活も勉強も遊びも全力でやっておくようにと熱いメッセージをいただきました。宿舎での夕食後には、弁護士をされている卒業生の石田祐一郎さんにご講演いただき、充実した研修になりました。 4年生のもう一つの大きなテーマは「独立心」です。11月には、来年にむけて文理選択を提出してもらいましたが、それぞれが自分自身を見つめ、どのような自立した大人になるのか、悩みながらも様々な体験を通して考え、人生の大切な一歩を踏み出してくれたように感じています。修道ルーブリックの「開拓者」精神を達成できるよう、上級学年でますますの成長が見られることが楽しみです。は、株式会社ZUUのスタッフの方と、修道OBの3名の方をお招きして金融についての研修を行い、あわせて修道OBとの座談会も行いました。修道OBの方からは、起業された経緯や事業の内容についてお聞きし、大きな志を持っている先輩方から、多くの刺激を受けたのではないかと思います。 「自然体験」に該当するコースとしては、奥多摩でのラフティング体験コースや、富士山の五合目までの登山と富士の樹海や洞窟を巡るコースなどがあります。 「日本文化」に該当するコースとしては、東京都立現代美術館へ行き、館内の見学のほか、日本の若手芸術家の方々と交流しました。その他、栃木まで移動し日光を観光するコースなども企画しました。 東京へは新幹線で移動し、初日は班ごとに目的地を定めて東京の名所を巡ることも行程に含め、4日目の最終日には京都へ移動し班ごとに観光地を巡りました。これらもまた、日本の文化に触れる機会であったのではないかと思います。コースの中には、ディズニーランドやディズニーシーのコースもあり、仲間と交流を深めることができたのではないかと思います。10月の修学旅行までに、準備したプログラムなどを振り返りますと、生徒たちの活動を通して、我々教員も多くのことを学ぶことができたように思います。4年 学年報告5年 学年報告内藤 弘泰(4年学年主任)野上 知宏(5年学年主任)

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る