●祝 卒 業2 第75回の生徒の皆さん、御卒業おめでとうございます。 コロナ禍等により、皆さんが様々な制約を受けながらも、この度無事に卒業を迎えることができたことに対して、その努力と成果に深く敬意を表します。 卒業する皆さんに贈るメッセージとして、最近私が様々な場面において考え続けていることを述べたいと思います。 あらゆる場面で「激変」という言葉が引用され、人の考え方も生き方も変化することが求められています。教育の世界でもニューノーマル時代に対応するために様々な改革が全国の学校で行われています。特に昨今「多様性」というキーワードで教育の世界では個々人の特性に応じた教育を実践することが求められています。 このように社会や教育の世界では、時代の激変に応じて大きなムーブメントが起きていることは事実です。本校においても「多様性」をキーワードに、単位修得の意義とそれに関連するに評価というものの理念について再考しているところです。 しかし、現実の教育の現場に日常的に触れていると、この「多様性」という言葉を理解している私自身になぜかもどかしさを感じるのです。他者との違いを受け入れて他者と共生する。世の中のあらゆる「個性」を受け 75回生の皆さん、御卒業おめでとうございます。修道での生活を振り返ると、三瓶山での林間学校、境が浜でのカッター訓練、マラソン大会、FLP研修、文化祭での食品販売、体育祭での立看作製、応援合戦、仮装行列、一生懸命頑張った受験勉強、充実した日々が思い出されます。これからの新生活、修道で学んだことを活かし、しっかり頑張って下さい。保護者の皆様、御子息の御卒業、心よりお喜び申し上げます。入学した6年前、3年前より、逞しく立派な青年になられたこの日を迎えられ、本当におめでとうございます。少し安心して頂けたのではないかと思っています。今しばらく御子息のサポートをして頂くことになると思います。引き続きよろしくお願いします。 皆さんの大学生活、そして社会に出て活躍している姿を想像すると、楽嶋田 勉矢野 真司町 一誠長谷川貴大吉村 誠司藤島 真介名和原 寛中﨑 真介尾和田早世町 一誠長谷川貴大吉村 誠司藤島 真介名和原 寛入れて、その「個性」と共生できるのかという自問自答に何か欺瞞を感じるのです。自分が安全な場所で守られて、見たくないものは見なくてもよい環境にあって、自分が経験値として寛容できる範囲でしか「多様性」を定義していない気がするのです。 孤独な状況にある生徒、いつも1人でいることを選んで学校生活を送っている生徒に対して、その生徒の「個性」を認めて、孤独なままその生徒を受け入れて見守る。しかし、その生徒は他者が自分を理解して見守っている状況、そのこと自体に生理的な嫌悪を感じているかもしれないのです。例えば、この嫌悪も相手の個性として共生すべき「多様性」なのか。個性を尊重することと生徒の成長をサポートしていくこととの関連性について、「多様性」という言葉を定義できるのか。 現代の教育界を取り巻く大きなムーブメントは、「人が成長する」という過程において何を提示してくれるのか。その点については、第75回の卒業生のみなさんが誇るべき修道のハヴィトウスの中で立派に成長してきた姿をヒントにして考えていきたいと思っています。そしてその考えた結果が修道の未来の展望となるように、しっかり腰を据えて言語化していくつもりです。 最後に、本校の教職員を代表して、第75回の生徒のみなさんの卒業を心より祝福し、皆さんの輝かしい未来にエールを送りたいと思います。ありがとう!!しく充実した生活が待っているはずですが、昨今の社会状況から類推すると、かなり無理をして勉強したり、働いたりの生活を送られることと思います。1人暮らしの生活が始まる人も多いと思います。健康には十分留意して過して下さい。今までは、生活の大部分を保護者の方に見守られていました。これからは自由度が増し、自己責任も大きくなります。学生生活のみならず、社会に出ても健康に気を付けて下さい。 最後に、皆さんに中国古代の思想家、老子に由来する「天網恢々疎にして漏らさず。」の言葉を贈ろうと思います。 「天は良いことも、悪いことも、しっかりと漏れのないようによく見届けているものだ。」ということわざです。私が学生の頃、教わった言葉で、今でも大切にしている言葉です。これからの長い人生、様々な場面に遭遇したとき、色々な事柄を解決するとき、物事が進んでいくとき、少しだけ思い出してくれると幸いです。今までも、これからも自分の心に誠実に前進していく75回生の皆さんに期待しています。中﨑 真介尾和田早世町 一誠長谷川貴大野上 知宏藤島 真介山内 俊二中﨑 真介藤島 真介小野 亮子山口 明範嶋田 勉池田 健太海江田 涼町 一誠中﨑 真介藤島 真介小野 亮子嶋田 勉中高下 亨山口 明範町 一誠池田 健太海江田 涼校 長 田原 俊典6年学年主任 中﨑 真介嶋田 勉矢野 真司町 一誠松本 涼介吉村 誠司藤島 真介名和原 寛2017年度学年主任1組担任2組担任3組担任4組担任5組担任6組担任7組担任8組担任2018年度1年2年2019年度3年2020年度2021年度4年5年2022年度6年●青バッチの皆さんへ■ 75回生 歴代学年主任・担任一覧卒業特集
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