修道学園通信vol110
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5The Shudogakuen News vol.110バルな視点から捉えると国際的な問題であることを多く学んだのではないかと思います。このプログラムの最終日には、1人ずつ持ち時間1分~2分でプレゼンテーションを行い、将来の自分の目標を英語で発表しました。生徒たちは、本番に向けてひたすら声を出し発音などの指導を受けておりました。 「FLP」の期間中は、大きな混乱もなく1組、4組、5組は11月8日~11月18日、2組、3組、6組は11月9日~11月19日で計画通りプログラムを実施することができ、大変充実した時間であったと思います。 また、11月27日には1人ずつ保護者の皆様方の前で「FLP」の最終日に行ったプレゼンテーションを披露し、「FLP」報告会も無事に執り行うことができました。  10月30日31日の296年祭に向けての取り組みとしては、「中学音楽祭」の中止に伴い各クラスでリモートによる合唱動画の製作にチャレンジしました。企画や動画編集は、ほとんど生徒たちの自習性に任せておりましたので、クラスごとにスタイルの異なる素敵な動画を作ってくれたと思っております。この行事の中止が決まり何もせずに見送ることもできましたが、中学校で最後となる「音楽祭」を別の形で成し遂げる機会を与えることで「新しい形態」を少しでも模索することができたのではないかと思っております。 また、それ以外に296年祭において「迷路」「カードゲーム」「アトラクション」「射的」「自作映画」などのクラス独自の企画において、多くの来場者の方々にご参集頂き生徒にとって良い思い出になったと思います。 コロナ禍ではありますが、文化祭や12月20日に行われた修道杯(サッカー)では、各クラスで生徒たちが大いに盛り上がり修道生らしく成長していることを我々に示してくれたように思っております。 コロナ禍で先を見通しづらい状況の中、今年度も「SHUDOコース(国内研修コース)」のみで「FLP」を実施いたしました。この「FLP」は、グローバル社会の中でリーダーとなり得る人材の育成を目的としたプログラムであり、本来であれば「UNSWコース(オーストラリア研修コース)」と「SHUDOコース」のどちらかを選択することになっております。オーストラリア研修の実施が困難である中、グローバル社会に求められる「コミュニケーション力」「チャレンジ精神」「協調性」「責任感」「異文化理解」以外に、今年度はニューノーマル時代に必要な取り組みも大切なのではないかと考えておりました。  生徒には、年度当初「Adobe creative cloud」を各自のパソコンにダウンロードしてもらい、動画編集やプレゼンテーションの作成に役立てるよう指導しておりました。 「FLP」の構成は、5日間の「Intensive English Program(IEP)」と5日間の「Empowerment Program(EMP)」の2つから構成されておりまして、IEPの取り組みの最後にある「グループ発表」に用いるプレゼンテーションや動画に「Adobe」を役立てておりました。色々な意見をすり合わせて一つの動画やプレゼンテーションを作り上げていく生徒の様子から、このグループ発表を通して、積極的に物事に取り組む姿を見ることができたと思います。また相手にわかりやすく伝えるための工夫が、各グループ発表の中に多くありましたので、発表する側も聞く側も非常に楽しい会であったと思います。こうした取り組みが「表現」することに対する楽しさに繋がればよいと考えております。  「EMP」は6名の生徒に対して1名の留学生が、ディスカッションを中心に英語研修を行います。ディスカッションは「世界が抱えている社会問題」がテーマになっておりますので、日本では深刻な問題でないものでも、グロー3年 学年報告野上 知宏(3年学年主任)年生で、建物疎開に動員されていた先輩が駆けつけてくださり、そのお話を聞くことができたのが大変印象に残りました。 その後は被爆建物や慰霊碑を見学しながら徒歩で学校に戻り、各クラスの代表者による慰霊碑参拝と献花を終えた後、本校元校長の故・種田豪先生が被爆当時の様子と修道校内の慰霊碑の由来をお話になった動画を視聴しました。 大変有意義な経験ができた一日でした。 今年度も中学校2年生は8月6日・原爆の日に平和学習を行いました。 朝8:10に広島市役所の裏手にある国泰寺公園に集合し、8:15に黙祷を捧げました。被爆当時に中学校22年 学年報告桒本  潤(2年学年主任)

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