修道学園通信vol.109
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The Shudogakuen News vol.1092校長挨拶新PTA会長挨拶修道の教育活動にいつもご理解とご協力をいただいている皆さまに、教職員を代表してご挨拶申し上げます。昨年の同時期の学園通信には「新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関する様々な対応をしている最中です。」という記載があります。この原稿を書いている現在、広島県に緊急事態宣言が発出されています。1年前と事態は変わっていない、いやむしろ感染状況をみると事態はより深刻であるともいえます。本校では現在、独自の判断により、6年生だけが通常授業を学校で行い、1年から5年年の生徒たちは自宅でオンライン授業を受けている最中です。今回のオンライン授業を始めるに当たっては、緊急事態宣言が発出されている状況の中、今するべき学校としての対応、今後の学校の感染拡大防止対策に関する理念等について、全校放送と文書により生徒たちに説明しました。詳細は本校のHPに「広島県のオンライン授業協力要請に関して【全校放送】」というタイトルでアップしていますのでご参照ください。県教委の指示や要請を受けて決定したことではなく、本校が独自に判断したことについて説明しています。その説明の趣旨は、県や市の単位でロックダウンした場合と本校に感染クラスターが発生した場合以外は、今後、国や県市の要請の有無に関係なく、「学校休業」は実施しないということです。その理念の根底には、今の学校のあり方、もっと言えば私も含めた教職員、もちろさん本校だけではなく全国の学校の教育全般に対する姿勢が、あまりに「指示待ち」になってしまっていることに対する私の懸念があります。国策として行われたかつての「一斉学校休業」の時から感じていたことです。学校の方針を決める際に、「要請」を「命令」のように受け止めて、他校と同じ対応をとることで、自校の決定の重圧や決定に対する批判を回避していたような気がします。今回の緊急事態宣言下においても、授業はどうするのか、部活、学校行事はどうするのか、広島県全体の学校の様子に、どこかで出されるであろう統一見解と指示を待っているような雰囲気を強く感じています。先の見えない緊急事態を前に、「指示待ち」になって学校の主体的判断が失われた教育環境においては、生徒たちに「未来の多様な社会を生き抜く力」を育てることはできません。先の見えない事態に対峙して、自分の学校はどのような対処をするのか、今は本気で考えなければならない段階に来ていると思います。私立学校が実践している教育には各校それぞれの特徴があります。今後の感染拡大防止対策に関しては、学校が責任を持って正しい情報を入手し、それぞれの学校の事情を踏まえた主体的な判断がなされるべきだと考えています。私自身も今後、現場の先生方にしか見えない事象、保護者の方が家庭生活の中で感じている課題など、様々な情報を得て、修道独自の判断ができる学校本来の力を維持していきたいと考えています。今後、生徒の安全第一という前提のもと、学校という主体が「指示待ち」状態で思考停止にならないように留意し、生徒にとってかけがえのない学校生活を保持していく所存です。最後になりましたが、修道の教育に関係している様々な立場の皆さんに、日頃のご支援とご協力に対して深く感謝申し上げたいと思います。ありがとうございます。新年度に向けて校 長 田原 俊典新任挨拶新生徒部長池内 啓私学修道は「自由」な校風だからこそ、刺激的で心躍る学生生活を送れますが、大きな責任と覚悟が必要になります。そのため、修道生は「自由」を満喫する前に、人間としての基礎がしっかりしていないと「自由」な校風の波に乗ることはできません。藩校の流れをくむ私学修道で学ぶ6年間(または3年間)は、長い人生の基礎を固め、強固な地盤を築きあげるための大切な時間です。どんなに格好いい髪型で、服装だけお洒落をしても、人間としての軸がしっかりとしていなければ、簡単に軸がブレて、波にのまれてしまいます。修道開祖の恩人である山田十竹先生が「待賓説」のなかで説いているように、修道生たるもの勉強を軸に据え、学生の本分である「学ぶ」という波に乗ることが大切です。また、波に乗った集団だからこそ、体育祭や文化祭などで新たな「自由」を獲得するための大きな波を生み出すこともできます。私学修道で学ぶ覚悟を持って、様々な波を乗りこなし、先輩方が築き上げた「自由」を守り続けて下さい。そして、後輩たちのよき羅針盤となるような立派な人間になって欲しいと願っています。私学修道で「男子校」の波に乗って下さい。新PTA会長谷 厳範昨年のコロナ禍において、世間では体育祭、修学旅行等が軒並み中止となる中、本校では熱意ある先生方と生徒会が激論を交わし、感染拡大防止対策を万全に講じた上で代替行事を考案、実行して成功させました。実行に向けての攻防を目の当たりにし、心打たれるものがありました。自治向上の精神が生み出す、この自由な校風は、建学以来脈々と受け継がれております。それは卒業後も公私にわたり計り知れない影響を及ぼし、経済も含めて先を見通せないこの時代にこそ、無限の可能性を発揮するものであると実感しております。全国に誇れる、将来の武器ともなる“修道魂”が順調に育まれるには、まずはご子息が修道での生活を充実させることが重要であり、そのためには、保護者の皆様と先生方とが連携し合う必要があると考えております。PTA役員として、より良い環境を構築すべく、金井正樹高校副会長、伊藤智宏中学副会長と力を合わせてサポートできればと考えておりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

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