修道学園通信vol.108
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3The Shudogakuen News vol.108 73回生(黄色バッチ)のみなさん、ご卒業おめでとうございます。 みなさんとは、中級からの4年間担任として関わることができました。出会った頃のみなさんは、この先どうなるのやらと心配になるくらい元気いっぱいでしたが、学年があがるにつれて雰囲気が変わっていき、いまでは、立派な「修道生」に成長したと感じます。  これからは大人への第一歩として、自分の行動に責任を持つことになります。ときには、修道での常識が通用しなくなることもあるでしょう。しかし、広い視野に立って物事を考え、正しい判断を下せる力が、きっと修道で育ったきみたちにはあるはずです。 これからはじまる大学生活は、自分自身を見つめ直し、自分をみつけるときです。多くのものを見て触れてたくさんの経験をして、自らを高めてください。高い志を持って、いろいろなことにチャレンジして下さい!!6年1組担任 中高下 亨 73回生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。 修道での6年間あるいは3年間の生活の中で、あなたは何ができるようになり、どこまで成長することができましたか。人として成長し自立していく中で、まずは精神的に自立し、やがて経済的に自立して、責任を伴った自由を手に入れることができます。やりたいことばかりやることを自由とは言いません。社会の一員として、自分がやるべきことをやった上での自由を手に入れてください。自分の言動のすべてに責任があることを自覚し、何か問題が起きたとしてもそれを周りのせいにしないで、自分自身に何が不足していたか、これから自分には何ができるかを考えて行動することで、さらなる成長が可能となります。 卒業してからも修道の名のもとに結束するのが修道生です。いつまでも同じ学び舎で過ごした仲間を大切に、どこまでも成長を続けてくれることを願っています。6年2組担任 藤澤 康雄 73回生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんとの付き合いは上級の2年間だけでしたが、共に過ごせたことを大変嬉しく思います。振り返ってみると、コロナ禍や二転三転する共通テストなど、様々な出来事に翻弄された2年間だったように思います。未だ先の見えない困難な状況なのに「卒業おめでとう」と言われても「めでたいか?」と疑問に思うかもしれません。自分の力ではどうしようもない出来事に無力感を覚えたかもしれません。なぜ自分たちだけが、何も悪いことはしてないのに、周囲が悪い、運が悪い、と感じたかもしれません。しかし、不測の事態なんていつでも起こり得ることです。大事なのは、準備を怠らないこと、機を逃さないことです。”Luck is what happens when preparation meets opportunity.” 昔の哲学者の言葉ですが、今まさに君たちに必要な言葉ではないでしょうか。ピンチをチャンスに変えられる格好いい男になって下さい。皆さんのますますの活躍を期待しています。6年3組担任 森脇 啓介 73回生の皆さんとは上級の二年間お付き合いさせていただきました。共通テストへの移行に伴う大学入試改革の迷走、さらにはコロナ禍の直撃と試練が続く中で、君たちは自らの目標の実現に向けて日々奮闘し、こうして卒業の日を迎えることができました。本当におめでとう。さて、今回のコロナ危機により、私たちの日常生活や社会の仕組みが急速に変容しており、一人一人が価値観や人生観も含めた各自のライフスタイルを見つめ直す契機となっています。この不確実性に満ちた時代を生き抜くためには、物事の本質を見極めて正しく行動する力を身につけると同時に、他者を理解し互いに支え合う信頼関係を構築していくことが特に大切であると感じています。修道の学園生活を通して、このような人間力を高める体験や学びを積み上げてきたことと思います。ここで育んだ「修道魂」を胸に力強く前進してください。これからの一層のご活躍を心よりお祈りしています。6年4組担任 片山 行弘 73回生の皆さん、卒業おめでとうございます。わずか2年間の付き合いでしたが、自分にとっても最後の担任ということもあり、悔いを残すことなく大変有意義に楽しく過ごすことができました。ただ一つ心残りがあるとすれば、新型コロナウイルスの影響で遠足、体育祭、補習その他の行事が十分に出来なかったことでしょうか。ただその中でも、出来ることを精一杯やっている君たちを見て何度も元気をもらいました。本当に感謝の一言です。 さて、いよいよ大海原に乗り出していくときが君たちにもやって来ました。これから先は今までとは違って、自分の力で切り開いていかなければなりません。思うようにいかないことも多々あると思いますが、「修道魂」で乗りきってほしいと思います。 最後になりますが、73回生の皆さん、悔いのない人生を送ってください。6年5組担任 渡辺  宏 2020年度は、必ずや世界の歴史に刻まれるだろう一年でした。皆さんもマスメディアやネットのニュースで多くの悲劇を目撃し、そして、全世界の指導者たちが、正解のない選択を迫られ続け、称賛よりも批判や誹謗を受けながら、手探りで前進し続けねばならない姿を目にしてきましたね。そして、修道生の皆さんの多くは、将来、そんな責任ある立場で決断を迫られる仕事に就く可能性が大だと思われます。だから、今世の中で起こっていることを、漏らさず記憶に刻みましょう。そして、ベストでなくてもベターな選択をするためにはどうすればいいかを考えてほしい。私が一つだけ言えるのは、「利他的に行動すること」です。「自分のためではなく、自分以外の大きなものを背負った時、人は限界を超えて努力できるし、己れに羞じぬ行動を取れる。」――無限の可能性を持って修道を巣立っていく皆さんにこの言葉を贈って、卒業祝いの言葉に代えたいと思います。6年6組担任 池田 健太 73回生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。 2年生から5年間、担任として皆さんと関わってきました。2016年度始業式の日、十竹ホールで「初めまして」の挨拶をした日から卒業の日まで、まるで綱渡りのような、一瞬も気が抜けない日々だったように思います。日常の様々な場面で皆さんと関わり、時に叱り飛ばすことで愛情を示したこともありましたね。そういった日々のおかげで、皆さんはたくましく成長し、私は教員として成長することができました。かけがえのない日々でした。本当にありがとう、心から感謝しています。 「卒業式」を表す英単語commencementは、「始まり」という意味を持っています。今が始まりの時なのでしょうか。とはいっても、皆さんには、まだまだ学ぶべきことが山ほどありますから、スタートラインにさえ、まだ到達していないのかもしれません。自分を高めましょう。「だいぶ頑張ってきたけど、まだまだこんなもんじゃないぞ!!」そんな感じで、自分をどんどん高めて、周りの人を助けられる人になってください。時には話を聞かせてくださいね。6年7組担任 岡本 貴行 73回生のみなさん、卒業おめでとうございます。初級と上級の計4年間という時間だけでなく、私の教員生活において担任として関わった最初の学年だったこともあり、みなさんの卒業がとても感慨深いです。これまでいろいろなことがありましたが、ここ1年余りの日々は「コロナ禍」という今までに誰も経験したことのない、不安な状況が続いています。特に、受験生であるみなさんにとっては、受験勉強をしていくうえでも、大きな不安を抱えながらの日々だったと思います。ですが、この状況下で目標に向けて困難を乗り越えようと努力してきたみなさんの経験は、これから新しいステージへと進んでいく上でも大きな力になるはずです。「大人」として扱われていくこれからの日々、大きな壁に直面することもあるでしょうが、持てる力を発揮してそれぞれの未来へと進んでいってください。6年8組担任 原田 佳織■ 表 彰私学連合会長賞・校長賞6組 治田 宏生受賞理由:本校就学以降常に大変優秀な成績を収め、建学の精神を体する学校生活を送った。校長賞3組 窪田 昴星受賞理由:第62回全国高等学校総合体育大会(インターハイ)登山大会団体男子A隊で優勝し、全国45校の頂点に立った。■ 卒業式代表卒業証書授与  6年1組 青野 太郎卒業生代表答辞 6年5組 寺戸 建斗卒業記念品贈呈 6年8組 渡辺輪太郎■ 73回卒業生への言葉(6年時担任より)■ 第73回修道高等学校卒業式 2021年3月6日(土)「私学連合会長賞」は各私立学校の建学の精神を体し,優秀な成績をおさめ,他の模範となった卒業生一名に私立中学・高等学校連合会会長より贈られるものです。「校長賞」は「全国レベルの展示会・大会での優勝・入賞など,優秀な結果を残した者,もしくは社会的貢献度の高い行為,顕著な校外活動など,本校の名を高らしめる活動をした者」に校長より贈られるものです。私学連合会長賞・校長賞■ 卒業記念品自学習用テーブル椅子一式

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