修道学園通信vol.108
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2The Shudogakuen News vol.1082015年度2016年度2017年度2018年度2019年度2020年度1年2年3年4年5年6年学年主任嶋田  勉嶋田  勉中﨑 真介中﨑 真介桒本  潤桒本  潤1組担任恵島  聖石徳 優季山下 泰志山下 泰志中高下 亨中高下 亨2組担任森山  透名和原 寛岡本 貴行岡本 貴行森脇 啓介藤澤 康雄3組担任石徳 優季岡本 貴行石徳 優季石徳 優季片山 行弘森脇 啓介4組担任原田 佳織川口真一郎山田 英輝鎌田 祐介渡辺  宏片山 行弘5組担任名和原 寛原田 佳織中高下 亨中高下 亨原田 佳織渡辺  宏6組担任川口真一郎森山  透川口真一郎川口真一郎岡本 貴行池田 健太7組担任池田 健太岡本 貴行8組担任原田 佳織●祝 卒 業 第73回の生徒のみなさん、御卒業おめでとうございます。 皆さんの高校生活最後の1年間である2020年度は、コロナ禍により世界中が混乱する中、皆さんも様々な教育活動の制約を強いられ、今までに経験したことのない年度となりました。 私はそのような逆境の中、皆さん一人ひとりが懸命に努力したことによって卒業を迎えることができたことに深く敬意を表します。 ところで、皆さんは新型コロナが「指定感染症」に指定されていることは知っていたでしょうか。保健所等の指示で感染者・濃厚接触者の調査がおこなわれ、連日メディアでその数が全国的に報道されています。全国の学校がそうであったように、本校でも、国策として長期の臨時学校休業の要請を受け、ほぼ2ヶ月間、学校での生活ができませんでした。このような対応は、新型コロナが季節性インフルエンザとは違い、非常に危険度の高い「指定感染症」に位置付けられたことに起因したものなのです。 臨時学校休業の要請を受けた全国の学校は、オンライン教育の準備等で教職員の業務多忙に拍車がかかり、児童・生徒の心理的ストレスも無視できない状況が続きました。 このような状況の中、先日、ある報道の中で、ある専門家(医師)の、「現在の指定感染症を解除して、季節性インフルエンザと同等の対応に変えるべきである。」という新型コロナの感染症に対する意見を耳にしました。現在の我が国の新型コロナ対策が過剰反応であるかどうかは別問題として、私自身はこの意見に今の経済状況や医療現場の危機的状況の回避につながる実に単純な解決策があるような気がしています。 雨に濡れないために建物の中でやみそうもない雨がやむのを待つよりは、雨具を持って自分の役割を果たすために動くべきなのかもしれません。この先、未知の感染症との闘いを強いられる可能性はゼロではないと思います。そのときに建物で待機するのか、雨具を持って移動するのか、未知のものを未知のままで適切な判断を下すのは大変に困難なことですが、持続可能な社会を構築していくには、その判断を下せる「特別な力」が必要であると考えています。 様々な意味で普通ではない特別な年度を体験して卒業していく73回の皆さんには、例年のように卒業おめでとうという祝辞だけでは終わらせたくない私の強い気持ちがあります。それは卒業生の皆さんに対する期待です。私は皆さんが修道で培った修道魂を発揮して、それぞれの専門分野において世界を救済する「特別な力」を創造すると信じています。 最後に、本校の教職員を代表して、第73回の生徒のみなさんの卒業を心より祝福し、皆さんの輝かしい未来にエールを送りたいと思います。ありがとう!! 元気で!!校 長 田原 俊典●黄バッジの後輩達へ73回生の皆さん、卒業おめでとう。皆さんとは上級のたった2年間のお付き合いでしたが、今までいくつかの学年で学年主任を務め、学級担任としてもたくさんの学年を送り出してきた私にとっても、毎日が初めての経験の連続で、あっという間の2年間でした。この学年のことは、きっと一生忘れることはないでしょう。皆さんも295年の歴史を誇るこの修道で、12歳から18歳までの多感な6年間に、様々な経験ができたと思います。皆さんはそこから何を学び取りましたか。自らの血と肉の中に、何を蓄積しましたか。勉強だけでなく、縦横の人の繋がり、成功体験も、もちろん大小様々な失敗もあったでしょう。中には思い出したくもない辛い経験や失敗もあったかもしれません。でも、それをどう乗り越え、そこから何を吸収したかで、今後の人生が大きく変わって来ると思っています。「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」出羽国米沢藩9代藩主・上杉治憲(鷹山)の言葉です。もちろん長い人生の中には、人の力ではどうにもできない運・不運があるのも事実です。でも、身に降りかかる困難を乗り越え、成功を引き寄せ、何事かを為すということは、その人が困難をどう捉え、どうやって乗り越えようとするかによるのではないでしょうか。修道での6年間が成功体験だった人も、そうでなかった人も、この大変な世の中で今後更なる困難に巡り会うことになるでしょう。この1年のコロナ禍がその顕著な例です。そのような困難が目前に立ち塞がった時、修道での経験が少しでも役に立ち、皆さんが無事にハードルを越えられることを祈っています。自分は修道の出身なのだと胸を張って言える、カッコイイ漢になってくださいね。6年学年主任 桒本  潤■ 73回生 歴代学年主任・担当一覧卒業特集

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