修道学園通信vol.103
2/6

2校長挨拶新年度が始まり、ようやく軌道に乗ってきた感じがする初夏の候、本校の教育活動に対する皆さまの日頃のご協力、ご支援に対して深く感謝申し上げます。皆さまへの感謝の意を込めて、本校の近況報告をさせていただきます。まずは、全校的な取り組みとして2019年度3年次(2018年度の2年生が該当)から実施予定であるフューチャー・リーダーズ・プログラム(Future Leaders Program)の実施に向け準備を進めていることをご報告申し上げます。すでに、中学1、2年は、研修に向けた準備のために様々な事前研修を始めています。すべての事前研修を終えた中学3年次には、オーストラリアのシドニーにあるニューサウスウェールズ大学(UNSW)での研修を中心とした「UNSWコース」、あるいは国内での研修である「SHUDOコース」のいずれかに生徒全員が参加します。この研修により、本校の「世に有為な人材を輩出する」という建学の精神を具現化し、未来のリーダーとなる生徒たちの資質を高めていきたいと考えています。 両コースとも使用言語は英語であり、英語の4技能(読む・聞く・書く・話す)を磨くことも重要な研修目的としています。次にご報告申し上げる近況は、文部科学省が掲げる「教育の情報化による学びのイノベーション」に関する本校の対応です。生徒全員が主体的に授業に参加でき、学習した深い知識を応用して、思考力・表現力等の学力を身につけるために、今年度より、中級(中3と高1)の生徒が1人1台のキーボード付きタブレット端末を所有することになっています。授業を行う教員は、アクティブラーニング型の授業とも絡めながら、導入した教育ICTに関する機器について、その教育効果を最大限に引き出すための調査研究、適切な教員研修を進めながら、生徒たちの学習意欲を喚起するのに有効な授業スキルを発揮しています。最後に、2019年に予定される「浅野入城400年記念行事」に関することをご報告申し上げます。これは、浅野家が広島城に入城して400年を迎えることを記念する行事です。すでに広島県や広島市では、様々なイベントが考案され、少しずつ2019年に向けて動き始めているところです。その動向を注視しつつ、本校でも、藩校としての修道の自己主張の方法を検討しています。現在の時点では、歴史と伝統を重んじ、文武両道を校是としている他校との交流イベントを実現させ、生徒たちが自身の学校のルーツを感じる機会を提供することを考えています。具体的なイベントの内容が決定しましたら、本校のホームページ等で広報させていただきます。以上、簡単ではありますが、修道の教育活動に関係するすべての皆さまに、近況報告をさせていただきました。今後とも変わらぬご指導とご支援と賜りますようお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。ご挨拶−近況報告−校 長 田原 俊典新高校教頭挨拶高校教頭上田 道浩修道の建学の精神は「道を修めた有為な人材の育成」です。「高大接続改革」の実現が叫ばれる昨今にあっても、この教育の根幹が揺らぐことはありません。生徒のみなさんは、将来、日本のみならず世界で活躍するリーダーとしての資質を持っています。高校教頭就任にあたり、その資質を自ら育もうとする意欲に寄り添うことが、私たち教職員の役割だと再認識しているところです。従来、人間に割り当てられていた仕事が「AI(人工知能)に奪われていく」近未来において、卒業後の生徒のみなさんが優れたリーダーシップを発揮し、豊かな人生を送っていくことを目論んで、日々の授業の質的転換はもちろんのこと、FLP(フューチャーリーダーズプログラム)をはじめとする新たな施策に積極的に携わっていく所存です。新教頭補佐挨拶新PTA会長挨拶21世紀になってグローバル化が非常に速いペースで進み、AIの普及と併せて、世の中は変化の激しい時代を迎えています。私たちが既成観念や先入観にとらわれていると、世の中の流れに乗り遅れてしまうほどスピード感があり、白紙の心境で臨むことの大切さを強く感じます。社会が大きく変化すれば、今とは異なる能力が求められます。未来を生きる子供たちにとって、真に必要なものは何か、この問いに我々修道教師は立ち向かっています。学校教育は「知の習得」から「知の活用」へ転換しようとしていますが、世の中が変わろうとしている今だからこそ、創造力を育む教育の重要性を感じます。「正解のない『問い』」に対して、白紙の心境で臨んでいきたいと思います。 今年度PTA会長を務めさせていただきます北村直幸と申します。私も本校のOB(高校39回卒)です。自身が在学中はPTAについて意識することは全くありませんでしたが、これはすなわち先生方と保護者との関係がとても良好であったということなのでしょう。子供たちが「尊親敬師」を謳えるような人材に育っていくためには、学校と家庭双方の互いに連携のとれた環境整備が重要なはずです。先生方とのコミュニケーションを大切に、子供たちには無意識下の存在であり続けられるよう、高校副会長の西正博さん、中学副会長の松本仁志さん、常任委員や委員の皆さんと力を合わせてPTA活動を行ってまいります。一年間どうぞよろしくお願い申し上げます。教頭補佐山田  薫新PTA会長北村 直幸

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る