修道学園通信vol.102.
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5The Shudogakuen News vol.102 「高い意識をもつ修道生が、同じ志をもつ仲間とともに、名実ともに日本一の大学を訪れ、●●●を通じて、進路を自ら切り拓いていく意志を改めて確認する」。これが東大ツアーの目的です。12回目となった今年度の東大ツアーは、この目的を高い次元で達成できた大変有意義な学びの場であったと思います。 8月21日、「高い意識・志」を持つ72回生40名が広島駅から東大に向けて出発。「●●●」は工学部と薬学部での講演と研究室見学、21日夜の東京ドームホテルでの修道OBの講演でした。1泊2日の弾丸ツアーでしたが、東大の研究レベルの高さと研究資金の潤沢さを直接見ることができたこと、そして何より、修道時代の「高い意識・志」を数々の実績として華開かせておられるパナソニック常務の遠山先輩、弁護士・青学教授の藤川先輩の“熱さ”を肌で感じることができたことは大きな収穫でした。修道の先輩方は本当に熱い!後輩の皆さん、ぜひ参加してみましょう。 2017年8月18日(金)〜21日(月)、神石高原町の光信寺で恒例の東大京大セミナーが行われ、やや人数が少なかった前年の1.4倍にあたる5年生79人が参加した。 人数が大きく増えたこともあり、どのような姿勢で臨んでくれるか、3泊4日勉強し続けた経験などない生徒がほとんどであり、途中で息切れしないかなど、懸念がないわけではなかった。 まず驚いたのが彼らの食欲であった。毎日三食は光信寺の隣の温泉施設「ゆっくら」の大広間で頂くが、間食や夜食は各自の良識に任されており、毎年夜食に大量のカップラーメンが食べられて、そのゴミや残り汁の処理が大変なのが通例なのだが、今年の5年を見ての最大の驚きは、「間食・夜食をしない」「カップラーメンを食べない」「朝からご飯や味噌汁をなくなるまでお代わりする。当然夕食も。」であった、朝からお代わりの列ができるのは初めて目にするものであった。 もちろん食事だけではなく、朝は6時起床のところ、5時には5〜6人が自習を始めており、最終日も、きっちり朝からお代わりの列ができたように、勉強も最後まで「当然です」という顔をして淡々と進めてくれた。余計なものを食べないで食べるべきものをしっかり食べるという姿勢が、やるべき勉強をしっかりやるという行動につながっていくポテンシャルを肌で感じることができた。 毎年東大・京大に進学したOBを招いて行う座談会には大学生6人が参加してくれた。5年が先輩に出した多くの質問が「どうすれば〜するモチベーションが上がりますか」というものだったのに対して、先輩の答えの多くが「そんなことを考える暇があったらまず『やれ』」であった。恐らく「3泊4日勉強し続けるにはどうしたらいいでしょう」と考えるよりも「やってみたら俺でもそんなに無理なくできた」という今回の経験と同じことだと感じた。 今回感じた5年生の元気よさを学習面の成果につなげられるよう、学年と連携してサポートしていきたいと考えている。4年 東大見学ツアー山内 俊二(4年学年主任)5年 東大京大セミナー合宿遠藤 伸彦(進路部長)

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