修道学園通信vol.102.
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The Shudogakuen News vol.1023私学連合会長賞・校長賞校長賞 皆さん、卒業おめでとう。この3年間、授業担当(化学)や担任として皆さんと接する中で、私にもいろいろな思い出が残りました。その一つに、確認テスト(化学)の再テストがあります。確認テストで一定の結果を残せなかった生徒に対して行われるものです。昼休み実施ということで、呼び出された生徒には苦痛だったと思うのですが、意外にも(?)積極的かつ熱心に取り組む生徒が多かった印象があります。再テストの結果次第では、その翌日も呼び出されることがあります。しかし、そうして何度も取り組むうちに、「なんだ、簡単なことじゃないか」と自信をつけていく生徒を見ると、私もとても嬉しくなりました。何事も、困ったときほど“粘り強くあきらめずに取り組む”ことの大切さを、私自身も改めて実感できるよい機会となりました。これから自分の目標に向かって挑戦する人も、目標を見つけようとする人も、“粘り強く”励んでいって下さい。6年1組担任 山光 徹 70回生の皆さん、卒業おめでとうございます。 中学3年の時からこの学年を4年間受け持ってきましたが、本当に“あっ”という間の4年間でした。これが最後の担任という気持ちで、全身全霊を傾けて君たちと共に歩んで来たつもりですが、すこしは君たちに伝わったでしょうか。 さて、君たちは今日修道高校を卒業し、いよいよ次の一歩を踏み出すことになりました。君たちには夢がありますか。未来は自分の努力次第でいくらでも変えることができます。どうか、夢を叶えるための努力を惜しまないでください。そして、見事に夢を叶えてください。 “修道魂”最後にこの言葉を贈ります。6年2組担任 渡邊 宏 今日、卒業式を迎え、ここまでの怒濤のような日々をやっとふり返るときとなりました。あなたが今見ている景色はどんなですか? 一つ一つの経験を通して、見えてきた景色があるはずです。それが成長です。 学校教育には限界があり、6年間に得たものは人生のほんの一部に過ぎないとは思いますが、修道が大切にしてきた「質実剛健」の教育は、間違いなくあなたの脳味噌と体を鍛えました。そのことに自信を持って下さい。あなたたちはまだ気づいていないでしょうが、ここで男どもが団子状態で押し合いへし合い切磋琢磨した日々は、実は特殊なものです。男ばかりの特殊な場所だったが故に、そのうちここはあなたの「ふるさと」となることでしょう。 さあ、あなたのストーリーはまだ始まったばかりです。これからも新しい出会いがあり、成長があります。聞かせて下さいね。次のストーリーを楽しみにしています。6年3組担任 熊野 敬子 70回生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんは私の教員生活20年の中で初めて6年間持ち上がった学年であり、卒業する姿を見るのは感慨深いです。6年間を振り返って色々と思い出すかと思ったのですが、6年間一緒に過ごすと色々とあり過ぎてなのか、“これ!”とはっきりと思い出せることがありません(笑)…。“何だかいいことも悪いこともあったけど楽しかったなぁ”という気持ちです。この6年間、あまり怒らずに済んだ(これでも…)、と思っています。つまらないことは色々とやってくれましたが、総じて担任団の言うことに耳を傾け、実行してくれたと思います。“人の意見に耳を傾ける”ことは、社会人になってからも大事なことなので、この特性は是非とも無くさないで下さい。これから君たちは各分野で活躍する中で、楽しいことも辛いことも経験すると思いますが、しばらくは(15年くらいは)修道にいる予定なので、色々と話をしたくなったら会いに来て下さい。6年4組担任 銅銀 和史 70回生の皆さん、御卒業、おめでとうございます。皆さんとの関わりは1年限りでしたが、素直で真面目な皆さんが修道生活の締めくくりの年に大きく成長していく姿に接することができ、君たちをとても頼もしく感じました。さて、皆さん、これから人生における本当の勉強が始まります。先が見通せない答えがない課題が君たちの前に立ちはだかります。これまで培ってきた修道魂で、決してその場から逃げ出さず、何かを生み出してください。諦めずに努力し、未知の物事をどんどん経験し、苦労してください。その苦労は、君たちの視野を広げ、人間としての幅を広げてくれることでしょう。多くの痛みを乗り越えた人は、他人の苦しさが自分のことのように理解でき、他者を思いやることができます。皆さんが、「他人の心の痛みが分かって、他人のために行動できる人間」になって欲しいと思います。6年5組担任 山口 明範 金茶バッジ(70回生)の皆さん、卒業おめでとうございます。 皆さんとは、やんちゃ盛りの3年のときに出会い、その後6年までの4年間、担任として関わらせていただきました。満ちあふれたエネルギーで、いろいろなこと(ここでは書けませんが…)をしてくれて、担任としてかなり振り回されたこともありました。しかし、そのバイタリティで、5年時の食品販売では、何度も買い出しに行くほど売り上げたり、6年時は、雨の中、短縮された体育祭を盛り上げるなど、修道生としてかっこよく、頼もしい姿を見せてくれました。君たちとの4年間は、とても楽しく過ごさせてもらったという印象が強く、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。そして、これからもよろしく!6年6組担任 光田 真介 一昨年から選挙権年齢が18歳に引き下げられるなど、世の中は18歳以上を「成人」とする方向へ徐々に動いているようです。つまり皆さんはもう親から自立した一人の人間だとみなされ得る、ということです。それでは「自立」とは何か、考えてみてください。答えはそう簡単には出ないでしょう。私が皆さんの年の頃、高校を卒業することの意味、自立の意味を自分なりに考えた末に、「学費・生活費を自分で稼ぐ」という結論に至りました。今思えば浅はかな考えなのですが、それでもなんとか大学4年間をやりおおせたのです。もちろん同じことを皆さんにやってほしいわけではありません。でも親にお金を出してもらって、大学4年間遊んで暮らして当たり前、と考える人間にはなって欲しくない。「成人」の自覚とプライドを持って、自分の人生を自分の手で切り拓いていく人間になってくれることを願っています。6年7組担任 西川 省吾 皆さん、ご卒業おめでとうございます。一緒に6年間を過ごしてくれた皆さんに心からの感謝の気持ちをこめて「人類の叡智を信じよう」という言葉を贈ります。 21世紀初頭は「核兵器」や「環境破壊」などが地球生命全体の脅威ともなったことで、「人類の知」が世界に暗い影を落としているのも事実です。 しかし一方で、「巨大地震」や「気候変動」、宇宙に目を向ければ「巨大隕石落下」「ガンマ線バースト」「太陽フレア」など、一瞬にして地球上の生命全体に甚大な被害をもたらす脅威は枚挙に暇がありません。 これらの脅威を「解明」し、「超克」するための現時点で唯一の手段は「人類の叡智」です。これを修道では「知徳併進」と呼んでいます。「知徳」を「併進」し続けることで子々孫々までの幸福が紡がれていく未来に向けて、皆さんが更なる発展と飛躍を遂げることを心から願っています。どうか皆さん、地球と人類の未来をよろしくお願いします。6年8組担任 管野 泰久卒業証書授与卒業生答辞卒業記念品贈呈中丸 大輝【受賞理由】中学・高校6年間を通じ、すべての教科・科目で極めて優秀な成績を収めた。また、サッカー班に所属して班長としてチームをまとめ、第70回国民体育大会サッカー少年男子では広島県代表に選ばれベスト8に貢献した。学業・班活動両立の模範となった。書 道 班牧野 将大 平成27年度全日本学生書道展 高校の部 文部科学大臣賞(全国一位)受賞による。明石 練人 平成28年度全国公募千字文大会 中高の部 文部科学大臣賞(全国一位)受賞による。■ 代 表鮎川 友輔洪 秀有基吉野 慎平「私学連合会長賞」は各私立学校の建学の精神を体し、優秀な成績をおさめ、他の模範となった卒業生一名に 私立中学・高等学校連合会会長より贈られるものです。「校長賞」は「全国レベルの展示会・大会での優勝・入賞など、優秀な結果を残した者、もしくは社会的貢献度の 高い行為、顕著な校外活動など、本校の名を高らしめる活動をした者」に校長より贈られるものです。私学連合会長賞・校長賞■ 卒業記念品枝垂れ梅■ 70回卒業生への言葉(6年時担任より)■ 第70回修道高等学校卒業式 2018年3月3日(土)■ 表 彰

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